CodeZineを運営する翔泳社では11月11日に『Pythonで動かして学ぶ!あたらしいブロックチェーンの教科書』を発売しました。ブロックチェーンに関する要素技術や基本的な仕組みを理解したいなら、やはり実際に作ってみるのが一番。本書ではPythonの基礎も解説しつつ、最低限の機能を持つブロックチェーンを実際に作っていくことができます。
『Pythonで動かして学ぶ!あたらしいブロックチェーンの教科書』は、次世代の中心的なテクノロジーとして期待されるブロックチェーンをPythonで作ってみることで、その基本的な仕組みを学べる1冊です。
本書ではブロックチェーンの仕組みとPythonの基本を解説し、ブロックチェーンの構成技術であるアドレス、ウォレット、トランザクション、Proof of Workの特徴とPythonで実装する場合のコードを紹介していきます。
では、そもそもなぜPythonが適しているのでしょうか。実はPythonはブロックチェーンを作るのに役立つライブラリや外部パッケージが豊富で、初めて触れる方でも比較的簡単にブロックチェーンのプログラムを体験できるからです。
たとえば、入力データを不可逆に変換するハッシュ関数はブロックチェーンに不可欠ですが、Pythonにはハッシュ関数を作成するのに便利なhashlibという標準ライブラリがあります。また、暗号の公開鍵を作成するのに役立つecdsa、取引先を特定するアドレスの生成に適したBase58といったパッケージもあります。
他にも複雑な数値計算に強いNumpyなどがあり、初学者にとって嬉しい機能が揃っています。ブロックチェーンという名前しか聞いたことがなくても、関心があれば楽しくブロックチェーンの作成に取り組めるでしょう。全5部を通して、万遍なくブロックチェーンに関する知識を得られるのが本書の特徴です。
執筆協力にはブロックチェーンに関する人材育成やキャリア支援を行っているFLOCが運営するFLOCブロックチェーン大学校の人気講師、赤澤直樹さん。日頃から初学者に向けて解説している経験が、本書にも存分に活かされています。
技術としてのブロックチェーンを初めて学び始める方にとって、まずは作って仕組みを理解するのが一番です。ぜひ本書で自分のブロックチェーンを作ってみてください。
目次
第1部 ブロックチェーンの概要と構成技術
第1章 ブロックチェーンの概要と学ぶ意味
第2章 ブロックチェーンの構成技術
第2部 Python の基本
第3章 Pythonの概要と開発環境の準備
第4章 Pythonの基本文法
第5章 オブジェクト指向とクラス
第6章 モジュールとパッケージ
第3部 ブロックチェーンの仕組み
第7章 ブロックチェーンの構造
第8章 アドレス
第9章 ウォレット
第10章 トランザクション
第11章 Proof of Work
第4部 ブロックチェーンを作る
第12章 実装するブロックチェーンの概要を確認しよう
第13章 プレーンブロックチェーンを作ろう
第14章 カスタマイズしてみよう
第5部 ブロックチェーンをさらに学ぶ
第15章 ブロックチェーン開発の最前線
第16章 より学びたい人のために
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渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
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