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【Developers Boost 2019】セッションレポート(AD)

ゆめみの未経験エンジニアが半年で急成長できた理由とは? 飛躍のカギはアホになること!?【Developers Boost 2019】

【C-7】ゲームをしていたら、半年で大規模サービスのエンジニアとして成長していた -原動力のマネジメント方法-

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 株式会社ゆめみの遠藤大輔氏は、個性的なキャリアの持ち主だ。エンジニア未経験の状態から「ゲームプレイ採用」と呼ばれる採用手法によって同社に入社。その後、初案件で大規模サービスの開発に携わった。わずか半年ほどの間で、遠藤氏は大きな成長を遂げたという。飛躍を支えたのは、遠藤氏のどのようなマインドセットだったのか。その歩みをひもといていく。

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株式会社ゆめみ サーバーサイドエンジニア 遠藤大輔氏
株式会社ゆめみ サーバーサイドエンジニア 遠藤大輔氏

入社のきっかけは、シミュレーションゲーム

 遠藤氏は、2019年4月にゆめみに入社したエンジニアだ。もともと、エンジニア職は未経験。前職では、物流倉庫でフォークリフトを運転していたという。遠藤氏は何をきっかけに、同社に入社したのだろうか。

 時は遡(さかのぼ)ること2018年11月中旬。遠藤氏はSNS上で、ゲームプレイ採用について書かれた記事を発見する。ゲームプレイ採用とは、「Factorio」というシミュレーションゲームをプレイし、その結果をもとにプログラミングの適性を判断するものだ。

 この採用手法では、採用候補者はゲームを無料で遊ぶことが可能だ。「無料ゲーム」という誘惑につられた遠藤氏は、ゆめみに応募をし、Factorioをプレイし始める。

 「あまりに面白くて、仕事を終えて家に帰ってから、毎日5~6時間はゲームをしていました(笑)。どこかのタイミングでやめなければ、仕事に支障が出てしまいます。

 応募要項が『ゲームのプレイレポートをゆめみに提出すること』だったため、バーっと書いて送付し、ゲームをきっぱりとやめました。その後、なんと合格した旨のメールが届きます。順調に選考が進み、最終面接までたどり着きました」

 最終面接では、ゆめみの代表取締役である片岡俊行氏と対面で話をする。その際、片岡氏がある一言を口にした。「応募してから、プログラミングの勉強はしていますか?」と。そして、遠藤氏は正直にこう返した。

 「すみません。Factorioにハマりすぎて、一切していませんでした!」

 最終面接でこの返事は致命的だ。しかし、ここで引き下がる遠藤氏ではない。「プログラミングの課題を頂けないでしょうか」と片岡氏に交渉する。その結果、なんと2カ月コースのオンラインのプログラミングスクールを、費用はゆめみ持ちで受講できることになった。遠藤氏はがむしゃらに勉強する。2カ月コースの課題を、わずか1週間ですべて終わらせた。

 「課題を終えたので、実力チェックのためにコーディングのテストを行いました。ですが、私はやらかします。なんと全問不正解。さすがにこのときはショックを受けて、1日中ひなたぼっこをして過ごしました(笑)」

 「間違いなく落ちた」と思って過ごしていたある日、ゆめみのゲームプレイ採用の発案者である仲川樽八氏から「コーディングテストのフィードバックとレビューをします」というメールが届く。コードレビューを受けてコードを改修し続けた結果、めでたく最終的には内定が出たという。

 「これだけ失敗をしたのに、なぜ入社できたのか。採用担当者に聞いてみました。理由は主に2つ。『ゲームとレポートの完成度が高かったこと』、そして『失敗してからの成長が早かったこと』だそうです。

 でも自分は『苦労した』とは思っていません。ゲームは楽しくて夢中になっていただけです。失敗してからの頑張りも、あまりにも悔しくて必死にやっていただけでした。ここで、ふと気が付きます。感情をエネルギーに変える能力が、自分の強みなんじゃないか、と」

 遠藤氏は「アホになる」ことの重要性を強調する。「未経験だけれど大丈夫だろうか」などと躊躇(ちゅうちょ)せず、とにかく行動を続けるのが肝要だ。たとえ失敗しても「悔しい」という感情がエネルギーの源になってくれる。

「楽しい」「悔しい」といった強い感情を、エネルギーに変換する。
「楽しい」「悔しい」といった強い感情を、エネルギーに変換する。

 つまり、「アホになる」とは「自分が無理だと思う事象に対しての、心理的障壁をなくすこと。その結果として全力で行動できる状態になること」なのだ。ゆめみへの入社後、遠藤氏は「アホになる」ことを武器に、大いなる成長を遂げていく。

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アホになることは、自らの可能性を信じること

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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