米GitHubは、年次レポート「The State of the Octoverse」の特別編を、5月6日(現地時間)に公開した。
同レポートでは、「生産性と活動」「就業リズム」「共同作業」をテーマに、GitHub上でのソフトウェアの開発活動のパターンや変化の分析を行っている。
同レポートによれば、2020年1~3月期のユーザー1人あたりのプッシュ、プルリクエスト、プルリクエストのレビュー、Issueへのコメントといった開発活動は、2019年の同時期と比較してわずかに増加した。この結果から、新型コロナウイルス感染症が感染を拡大する不透明な時期であっても、開発者のオープンソースへの貢献や力強さが失われていないことがうかがえる。
さらに、GitHubの利用データからは、Issueへのコメント数の変化には、作業の分散化や各地での新型コロナウイルス感染症への対策が反映されると考えられるほか、就業リズムの変化や、開発活動パターンにおけるバーンアウト(燃え尽き症候群)の兆候が見られた。また、オープンソースプロジェクトを中心に、共同作業の増加が見られる。
これらの結果を受けて、同社は、柔軟性の強化による組織の強化や、企業における共同作業やオープンソースの採用、およびバーンアウトへの警戒を呼びかけている。
レポートの全文は、GitHub Blogで公開されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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