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Developers X Summit 2025 セッションレポート(AD)

レガシーシステムの刷新のたびに繰り返すテスト地獄──金融業界のテスト自動化、最前線は?

【session6】金融業界の未来を切り拓く:システムモダナイズとテスト自動化の最前線

 昨今の金融業界では、競争力を維持するうえでシステムのモダナイズが最重要課題となっている。一方で、ビジネスロジックへクリティカルな影響を与えることなくレガシーなシステムを刷新するためには、慎重な開発プロセスと繰り返しのテスト作業が不可欠である。テクマトリックス株式会社の常盤旭氏は、金融業界のシステムモダナイズにおける課題の一つとして「無影響確認テスト」を挙げる。常盤氏が同社のツールを効果的に活用し、無影響確認テストの自動化を実現する方法を解説した。

金融業界のシステム開発、3つの課題

 テクマトリックスのソフトウェアエンジニアリング事業部は、30年以上にわたり海外製ソフトウェア開発支援ツールの日本語化と販売を行い、現在2000社を超える顧客を抱えている。同社の豊富な支援経験から、本セッションでは金融業界のシステムモダナイズにおける課題と、テスト自動化を可能にするソリューションを中心とした具体的な解決策を紹介した。

テクマトリックス株式会社 ソフトウェアエンジニアリング事業部 常盤 旭氏
テクマトリックス株式会社 ソフトウェアエンジニアリング事業部 常盤 旭氏

 常盤氏は、金融業界のシステムモダナイズにあたって、よく聞く課題は「3つのキーワードに集約される」と言う。「レガシーシステムの維持・刷新・更新」「サイバーセキュリティの脅威」「システム間統合」だ。

 一つ目のレガシーシステムの維持・刷新・更新に関しては、COBOLなどの古い技術で運用されているレガシーシステムを、新しい技術へ移行したいというニーズが多いという。

 二つ目のサイバーセキュリティの脅威に関しては、金融システムが攻撃者にとって魅力的なターゲットであり、常に攻撃の危険にさらされている点が挙げられる。そのため、サイバー攻撃の脅威をどう防ぐかは金融業界の喫緊の課題だ。

 三つ目のシステム間統合に関しては、銀行の統廃合が繰り返される中で、複数のシステムを連携させる必要がある点が課題だ。また、新たなサービスを提供する際には、さまざまなシステムとのデータ連携が不可欠となるため、「難易度の高いデータ連携をどのように実現すればよいのか」といった相談も多いという。

 こうした複雑な金融業界のシステムモダナイズを実現する上で、重要な考え方として挙げられるのが「モダナイズジャーニー」だ。これは、NTTデータがシステムモダナイズに携わる部門において発信しているキーワードであり、同社のWebサイト(※参考:DATA INSIGHT「脱レガシーを実現するリビルド開発手法」)でも紹介されている。

 「メインフレーム上で動いているモノリシックなシステムを、いきなりマイクロサービス化するのは難しい。小さなステップを踏みながら徐々にモダナイズしていく─これが『モダナイズジャーニー』の考え方です」と常盤氏は語る。

 例えば、まずはメインフレームをクラウドやオンプレミスに置き換え、そのリホストが成功したら、次にCOBOLからJavaへのリライトに着手する……といった形で段階的にモダナイズを進めていくのだ。

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金融業界特有の「無影響確認テスト」

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

 IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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提供:テクマトリックス株式会社

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