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LEGO MINDSTORMSのその他プログラミングツール

LEGOで始めるIoTプログラミング 第6回

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 前回までは、LEGO社が提供しているプログラムツールを用いてロボットを操作していましたが、今回は最終回ということで、もっと本格的なプログラミングに挑戦してみたいという方向けに、どのようなツールがあるかを簡単ではありますが紹介します。少々、難しい内容もあり、また、説明が不足している部分もあると思いますが、興味をもたれたものがあればぜひ挑戦してみてください。

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EdTechZine

CodeZine読者の皆様、こんにちは。本稿は、教育ICT(EdTech)のオンラインメディア「EdTechZine」で公開中の記事からの転載(一部)です。全文はEdTechZineのページでお読みいただけます。

MakeCode - Microsoft社が提供しているプログラミング教育環境

 Microsoft社では、図1のようなMakeCode(メイクコード)というプラットフォームを提供しています。

図1:Microsoft MakeCodeのサイト
図1:Microsoft MakeCodeのサイト

 このサイトは誰でも無料で使える環境であり、さまざまなツールと連携してプログラミングが学べるようになっています。

 例えば、Minecraftというゲームを使ったプログラム環境なども用意されていますので、好きなゲームの中で自分の作ったプログラムを動かすことができます。

 そのため、お子様は楽しく学べるはずです。また、LEGO MINDSTORMSもMakeCodeのプラットフォームから利用することが可能です。

MakeCode LEGO MINDSTORMS Education EV3の概要

 LEGO社が提供しているプログラミング用アプリケーションでは図2のように直感的かつ視覚的にプログラムできるようになっていました。

図2:LEGO社が提供しているプログラミング用アプリケーション
図2:LEGO社が提供しているプログラミング用アプリケーション

 対して、MakeCode LEGO MINDSTORMS Education EV3(以下、MakeCode LEGO)では、よりコードを記述することを優先しており、論理的な理解が求められるようになります。プログラムを行うエディタ画面も、図3のように視覚的には難しくなっています。

図3:Microsoft MakeCodeのエディタ画面
図3:MakeCode LEGOのエディタ画面

 また各センサーやモーターで、どのような動作もしくは設定ができるのかわかりにくい部分があります。そのため、LEGO社のプログラミング用アプリケーションで基本的な動作を理解した後で、より論理的思考を訓練するためにMakeCode LEGOを使うようなイメージを持つとよいと思います。

 さらに、説明もチュートリアルなどが日本語化されていないので、高校生・大学生でなければ、大人の補助が必要になるのではないかと思います。

 MakeCode LEGOの特徴としては、プログラムを作成する際に、ブロックを組み合わせるだけではなく、JavaScriptコードでも記述できることが挙げられます。

 各デバイスやセンサーのエミュレーション機能もありますので、実機がなくてもプログラムが思い通りに動作するかをある程度確認できます。

ツールの概要

 実際に簡単なプログラムの例を通して、使い方を紹介します。

 MakeCode LEGOを選択すると、図4のようなページが表示されます。

図4:MakeCodeのトップ画面
図4:MakeCode LEGOのトップ画面

 続いて、「マイプロジェクト」から「新しいプロジェクト」をクリックすると、図5のようなツールが表示されます。

図5:MakeCodeの全体画面
図5:MakeCode LEGOの全体画面

 このツールには、大きく分けて以下のような機能があり、これらを使ってプログラムを作成していきます。

  1. モーター・センターの確認画面(実機の状態を示しているのではなく、エミュレータとしての表示になります)。
  2. ツールボックス/プログラムブロックの画面。プログラムを行う画面で「ブロック」と「JavaScript」を切り替えると、ツールボックス内の表示も合わせて変更されます。
  3. プログラムを行う画面です。
  4. できあがったプログラムをダウンロードします。
  5. 各種設定画面。ツールの表示言語などの変更が可能です。表示言語を日本語に設定しても一部英語が残っていることもあるので、自分がわかりやすいように変更するとよいと思います。

 ツールの使い方を含めて、慣れるためにまずはドキュメントのチュートリアルを読んでみるとよいと思います。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 小林 昌弘(コバヤシ マサヒロ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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