米Microsoftは、「.NET 5.0」を11月10日(現地時間)にリリースした。「.NET 5.0」は「C# 9」と「F# 5」を含むメジャーリリースであり、さまざまな新機能の追加や機能の改善が行われている。
「.NET 5.0」は、x86、x64、Arm32、Arm64で動作するmacOS、Linux、Windowsに対応しており、プラットフォーム統合に向けた最初の一歩となる。
Windowsでの「.NET 5.0」や、macOSでの最新のVisual Studio for Macの使用には、「Visual Studio 16.8」以降が必要となる。なお、Visual Studio CodeのC#拡張機能は、すでに「.NET 5.0」および「C# 9」をサポートしている。
「.NET 5.0」では、パフォーマンスを大幅に改善しており、.NETライブラリもJsonのシリアル化や正規表現、HTTPのパフォーマンスを向上した。さらに、GC、階層型コンパイルなどの改良によって、P95レイテンシを低下させたほか、ClickOnceクライアントアプリの公開、単一ファイルアプリ、コンテナイメージサイズの縮小、Server Coreコンテナイメージの追加によって、アプリケーションの展開オプションを拡大している。また、プラットフォームスコープがWindows Arm64とWebAssemblyにも拡大した。
なお、「.NET 5.0」はdot.netおよびBing.comで数か月間ホストされ、すでにテストが実施されている。
今後の予定としては、2021年11月に「.NET 6.0」をリリースする予定で、毎年11月に新しい.NETバージョンをリリースしていく。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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