米Amazon Web Servicesは、機器の異常な動作を検出するAPIベースの機械学習サービス「Amazon Lookout for Equipment」を12月4日に発表した。
「Amazon Lookout for Equipment」は、Amazon S3バケットからデータを直接読み取ることが可能で、ユーザーがS3へ産業データをパブリッシュすることで、モデルを開発できる。
トレーニングに使用される値や期間の決定、適切なラベルの割り当てはユーザーが行い、「Amazon Lookout for Equipment」はこれらの情報に基づいて学習タスクを開始し、それぞれのユーザーに最適な機械学習モデルを作成する。
ユーザーが「Amazon Lookout for Equipment」を使用して、新たなデータモデルを再トレーニングするたびに、「Amazon Lookout for Equipment」も少しずつスマートになっていくため、目に見えない新たな障害が発生した場合や、時間の経過とともにモデルのドリフトが生じた場合にモデルを再作成する際に役立つ。
機器データは、S3へパブリッシュされているので、ユーザーは5分~1時間の範囲で推定をスケジュール可能で、S3がユーザーデータを受け取ると「Amazon Lookout for Equipment」は希望のスケジュールで新たなデータを取得し、データ推論を行って結果を別のS3パケットに保存する。
「Amazon Lookout for Equipment」によって、ユーザーはモデルごとにセンサーやアクチュエータといったコンポーネントからのデータタグを最大300個設定でき、産業機器から生成された履歴的な時系列データと過去のメンテナンスイベントの取り込みが可能になる。
さらに、想定される組み合わせを自動的にテストし、機械学習モデルを構築して機器の正常な動作を学習するので、利用にあたって機械学習の専門知識は必要なく、クラウドでリアルタイム処理のためのモデルを簡単にデプロイできる。
なお、「Amazon Lookout for Equipment」は現時点で、アメリカ東部(バージニア北部)、アジアパシフィック(ソウル)、ヨーロッパ(アイルランド)にて利用可能となっている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です