オープンソースのJavaScriptトランスコンパイラBabelの開発チームは、2021年最初のマイナーリリースとなる「Babel 7.13.0」を、2月22日(現地時間)にリリースした。
「Babel 7.13.0」では、@babel/preset-envにターゲット環境を指定して、変換する構文と挿入するポリフィルを自動的に選択できるtargetsオプションや、コードについてどのような仮定を立てることが可能かをBabelへ通知するassumptionsオプションが追加されている。
さらに、Bloombergとのコラボレーションによって、Records and Tuplesステージ2プロポーザルの変換がサポートされるようになったほか、関数におけるthis型注釈とenumによる不明なメンバによる宣言をサポートした。
ほかにも、「TypeScript 4.2」のサポート、@babel/runtimeにおけるCommonJSとECMAScriptのモジュール形式のBabelランタイムヘルパが追加されている。
なお、Babelは新たにGitHubの組織向けスポンサープログラムへ参加しており、GitHubを通じて直接スポンサーになることができる。同プログラムから得た資金は、安定性の向上と新機能の開発を担当するチームの、継続的な取り組みのサポートのために使用される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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