COVID-19で大きな影響をうけたスタディサプリ
国内向けサービスのスタディサプリシリーズと、海外向けサービスのQuipper。Quipperはもともとロンドンで設立され、2015年にM&Aを経てリクルート傘下になりました。
まずは国内の事例として、COVID-19流行とともにスタディサプリに起こった数々の危機と、その対応までの試行錯誤が紹介されました。
トラフィックが2倍になった
2020年3月は、COVID-19が本格的に流行してきた時期でした。学校には一斉休校が要請され、これからの教育に対し誰もが不安を抱いていた。この時期、スタディサプリではこれまでの2倍のトラフィックを記録していました。幸いサービスダウンなどにつながるほどの負荷ではありませんでしたが、社内では「これからどうなるのだろう……」と、ざわざわしていました。
緊急事態宣言でアクセスは5倍まで増加
4月になり、緊急事態宣言が発令されると、毎日最高記録を更新するような日々が続きました。「GWをどう乗り切ろうか」――。社内で関係者と日々議論する中、5月には全国の自治体からの受注が増えていきました。
DBが単一障害点に
スタディサプリで使用していたMongoDBは、これまでも何度かボトルネック化していました。その都度インスタンスをスケールアップし対応してきましたが、その時使っていたのは、AWSのなかでも最もIO性能が高いi3en.24xlargeインスタンスクラスを使用していました。それでさえ、いよいよ間に合わなくなってきたのです。