いよいよ公開されたニコニコ動画(RC)。CodeZineでは公開を間近に控えたニコニコ動画開発チームに直撃インタビューしてきました。この怒濤の半年や、ニコニコ宣言の狙い、開発者達はニコニコ動画という巨大サービスをどう思っているのかについて語ってくれました。
ニコニコ動画RCのリリースを間近に控えたニコニコ動画開発チームに直撃インタビュー。YouTubeに対して思っていることや、他の動画共有サービスについて、さらに開発者ブログの裏側について、ニワンゴ取締役のひろゆき氏、開発チームの中野氏、鈴木氏が語ってくれました。前後編での公開です(
前編はこちら)。
YouTubeからのアクセス拒否、DDoS攻撃があったとき
編集部
サーバから攻撃があったり、YouTubeから遮断されたりありましたが、そのころは皆さん会社に常駐されてたんですか?
鈴木
あのころはそうですね。エラいことにはなったと思って、すぐ会議を開いたり、対策考えたり。それで、すぐ1週間後にスマイルビデオをリリースさせて。
ひろゆき
休日出勤とかしてましたよね。
編集部
そのころの会議はひろゆきさんも出てたんですか?
ひろゆき
最初にちょろっとね。
編集部
そのときのスマイルビデオを立ち上げようという判断はすぐに出てきたんですか?
鈴木
もとから独自で動画配信サイトを持って、ニコニコ動画と一緒にやろうという話はあって、その矢先でしたね。
中野
想像以上に盛り上がり過ぎちゃって。うちが想定している以上に人が集まっちゃったんですよ。そうしたら、こう、ぷちっとYouTubeから切られちゃって。
編集部
やばいなやばいなと感じながらやってたら、切られてしまったんですね。
中野
そうですね、これはやっぱり迷惑をかけているのかな、とはみんな思っていたと思うんですけど。
ひろゆき
なんか話は来るのかなって思っていたんですけどね。
鈴木
そうですね。でも音沙汰なかったんで。
ひろゆき
(ぼそりと)渋谷にあるのに。
(一同爆笑)
中野
電車一本で来れるのに。
鈴木
日本の方でもよろしいのに。
編集部
まったく音沙汰ないんですか?
ひろゆき
ええ、メール送ったんですけど。でも、日本にYouTube担当の人が入ったって聞いた。常駐の人が決まったらしいよ。
一同
へー。
鈴木
やる気ですね。
ひろゆき
だから、そろそろ話ししてくれてもいいんじゃないかな? と。
この3ヶ月間を振り返って
編集部
いったんサービスを止めたときや、再公開して、アクセス数が伸びていくのとか見て、どんな感じだったんですか?
中野
アクセス数や、ユーザのリアクションが増えていくのは嬉しかったですけど、実際の現場はといえば、問題を解決したらまた問題、解決するとまた問題で、心の安まる瞬間がなかったですね。
鈴木
でも、テンションは高かったよね。
中野
うん。おもしろいからがんばれるっていうのはあったね。モチベーションは高かったです。
編集部
ときどき、ひろゆきさんも登場して「どう?」みたいな感じでのぞいたりってのも?
ひろゆき
僕、小言言うだけなんで(笑)
編集部
一番大きな問題はやはり、サーバの問題なんですか?
鈴木
システム的に言えば負荷の問題ですし、あとコンテンツで言えば、動画の内容ですね。問題があるものとか。
編集部
アダルトなものとか。
鈴木
アダルティなものとか。
中野
そういう時期もありましたね。夜間に集中してアダルト動画をアップして、がんばってランキングに載せようとする人とか。まぁ、人間がやっているんで。
編集部
そういったものも1つ1つ手作業で削除しているんですか?
鈴木
そうですね、24時間体制で対応しています。
ビジネス本位になると途端につまらなくなる
編集部
例えばWebサービスでいえばGoogleが注目されたりしますが、一方で「ちょっと外して行きませんか?」というニワンゴサービスも必要だなと思います。皆さんから見てGoogle的なサービスってどう思いますか?