米Amazon Web Servicesは、「Amazon EMR Serverless」のプレビュー提供を、11月30日(現地時間)に開始した。
Amazon EMR Serverlessは、クラスタを構成、管理、最適化、保護することなく、Apache Spark、Hive、Prestoといったオープンソースフレームワークを使用して構築されたアプリケーションを実行できる。
クラスタを構成、管理、最適化、保護する必要がないため、簡単に利用を始められ、インスタンスの種類やクラスタのサイズ、OSパッチの適用などを心配する必要はなく、アプリケーションに使用するフレームワークとバージョンを指定し、データ処理ジョブを送信するだけで、Amazon EMRによって得られるメリットを手軽に受けられる。
オープンソースフレームワークを使用してアプリケーションを作成して、アプリケーションにジョブを送信し、ジョブ処理のさまざまな段階でワーカーを自動的に追加および削除するため、さまざまなジョブやデータサイズに対してクラスタのサイズを適切に設定する必要がなくなり、ジョブに必要な分だけ料金が発生し、同時ワーカーの最小数と最大数、およびワーカーごとのVCPUとメモリを指定することで、コストの制御が可能になる。
ほかにも、サーバレスアプリケーションにジョブを送信する際に、Amazon S3オブジェクトなどAWSリソースにアクセスするために、AWS Identity and Access Management(IAM)ロールを指定できるので、異なるIAMプリンシパルが単一のサーバレスアプリケーションでジョブを実行でき、各ジョブはIAMプリンシパルがアクセスを許可されているAWSリソースにのみアクセス可能なので、事前に初期化されたワーカーのプールを持つ単一のアプリケーションを複数のテナントで利用できるなど、柔軟な利用が可能になっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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