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【デブスト2021】セッションレポート(PR)

配属先は"フルサイクルエンジニア"――入社初日に社内サービスを引き継いだ新卒エンジニアの孤軍奮闘記【デブスト2021】

【B-2】入社初日に社内サービスを全部一人で引き継いだ新卒フルサイクルエンジニアの話

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 内定通知書に書かれたのは「職種:フルサイクルエンジニア」。内定者アルバイトとして、社内サービスを開発する「コーポレートエンジニアリングチーム」に配属され、担当者の退職後に、見たことも聞いたこともない仕事を引き継ぐことになった竹下拓秀氏。テストもフレームワークも知らない自称"子鹿"が、その後どのようにして生き抜いてきたのか。コーポレートエンジニアやフルサイクルエンジニアという職種の特徴や、現在、開発・運用中の社内サービスについて触れつつ赤裸々に語った。

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株式会社ゆめみ マーケティングソリューション事業部フルサイクルエンジニア 竹下拓秀氏
株式会社ゆめみ マーケティングソリューション事業部フルサイクルエンジニア 竹下拓秀氏

フルサイクルエンジニアとして採用、その仕事とは?

 大学では画像処理を研究し、2歳児の父親でもある竹下氏は、株式会社ゆめみの正社員となって約8カ月。株式会社ゆめみの最終面接で「バックエンドとフロントエンドならどっちがやりたいか」と聞かれ、「どっちでもいい」と答えた結果、受け取った内定通知に記されていたのは「職種:フルサイクルエンジニア」だった。ググって調べても情報が見つからず、「珍しい職種」と楽観的に受け取っていたという。

 そして、半年後に「コーポレートエンジニアリングと相性がいいから」と、アルバイトの依頼を受けた竹下氏は、「社内SEという感じ?」と思いながら快諾。2021年1月より、内定者アルバイトとして働くことになった。

 現在、竹下氏は「フルサイクルエンジニア」を「SLCP(Software Life Cycle Process)の全てを担うエンジニア」と定義し、課題発見に始まり、「要件定義」「設計」「実装(テスト)」「リリース」「ヒアリング調査」と、開発・改善サイクルを回す仕事として認識している。

 なお、フルスタックエンジニアという言葉もあるが、竹下氏は「フルサイクルエンジニアに内包されるもの」として分類しているという。フルサイクルエンジニアが担う開発・改善サイクルの「開発」フェーズにおいてバックエンド、フロントエンド、インフラやスマホ対応まであらゆる技術分野を担うのが「フルスタックエンジニア」というわけだ。

フルスタックとの違い
フルスタックとの違い

会社のために新たにモノを作る「コーポレートエンジニアリング」

 そんなふうに「フルサイクルエンジニア」を理解していた矢先、2021年10月、ゆめみ社内で職位ごとの年収目安と必要なスキルを細かく明文化した「アプリケーション・エンジニア職位ガイドライン」が発表され、はてなブログで物議を醸すことになった。

 「フルサイクルエンジニア」に記載されたのは、竹下氏の認識とほぼ相違なかったものの、「グロースハック、コーポレートエンジニアリング、プロトタイピングなどで活躍が期待される」という記述に、アルバイト依頼時の「コーポレートエンジニアリングと相性がいいから」という言葉を想起したという。

 そもそも「コーポレートエンジニアリング」とは何か。一般に「組織の問題解決のためのシステムを内製で開発・運用すること」とされているが、情シスに所属する社内SEの違いを知ると、理解しやすくなるだろう。つまり、既にあるものを使って会社を豊かにするのが社内SEだとすれば、いまだないものを作り出して、会社を豊かにするのがコーポレートエンジニアというわけだ。

 例えば、「組織にSlackを導入する」「社員の貸与PCのセットアップをする」「社内用VPNを構築する」は、社内SEの仕事であり、「Slack APIを使って勤怠管理システムを作る」「組織にあったチケット管理Webアプリを作る」はコーポレートエンジニアの仕事となる。

社内SEとコーポレートエンジニア
社内SEとコーポレートエンジニア

 つまり、社内SEは、SaaSの導入や業務用機器の管理、社内業務におけるヘルプデスクなどを担う。よって、さほどコードを書かない。一方、コーポレートエンジニアは複数のSaaSを連携させた独自システムの開発や、組織に最適化したツールの開発などを担い、コードを多く書くことが多い。もちろん、どちらの業務も同一部署が担当する会社もあるが、ゆめみの場合は、コーポレートエンジニアリングチームと社内SEが所属する情シスチームの両方が存在し、業務も分担している。

 竹下氏はコーポレートエンジニアの可能性について、「近年はどの会社でもDXが大きなテーマになっており、積極的にIT導入を推進している。組織の課題を内側から分析し、スピード感をもって改善サイクルを回しながら基盤を実装するのが理想であり、当然ながら組織に最適化された基盤の実装は内製するのが最適。そうなれば、コーポレートエンジニアの需要は急増するはず」と語った。

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入社後、社内プロダクトの運営者に

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この記事の著者

伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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