「Python 3.9.13」は、Python 3.9の13番目のメンテナンスリリースであり、最後の定期メンテナンスリリースとなる。バージョン3.9系列は現在、セキュリティ修正のみを受け入れており、2025年10月までソース形式のみでリリースされる。
「Python 3.9.13」では、リスト内包表記を飛び越えるframe.f_linenoの設定が誤動作またはクラッシュする可能性があるバグや、メタクラスのmro()によって引き起こされるクラッシュ、ガベージコレクタに関連するサブインタープリタのクラッシュなど、数多くの修正が行われた。
なお、バージョン3.8系列では、最後の定期バグ修正リリースである「Python 3.8.10」に92回のコミットしか含まれていなかったが、バージョン3.9系列では「Python 3.9.12」以降、166回のコミットが行われており、かなりアクティブに開発が進められていたことがうかがえる。