Amazon Web Servicesは、最新のAWS Graviton3プロセッサを搭載したAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2) C7gインスタンスが一般提供されたことを、5月25日に発表した。
AWS Graviton3プロセッサは、常時オンのメモリ暗号化、すべてのvCPU専用キャッシュ、およびポインター認証のサポートによって、セキュリティが強化されるとともに、Graviton2プロセッサと比較して最先端のDDR5メモリによって最大25%のパフォーマンス向上、最大2倍の浮動小数点パフォーマンス、50%高速なメモリアクセスを実現している。
また、Graviton3プロセッサは同等のEC2インスタンスと同じフォーマンスのために消費するエネルギーを最大60%抑えられるので、カーボンフットプリントの削減に役立つ。
C7gインスタンスは、1、2、4、8、16、32、48、64の8つのvCPUサイズを用意しており、最大128GBのメモリ、30Gbpsのネットワークパフォーマンス、20Gbpsの Amazon Elastic Block Store(EBS)パフォーマンスの設定をサポートする。また、専用ハードウェアと軽量ハイパーバイザの組み合わせであるAWS Nitro Systemを用いている。
C7gインスタンスでは、アプリケーションサーバ、マイクロサービス、ハイパフォーマンスコンピューティング、電子設計オートメーション、ゲーム、メディアエンコーディング、CPUベースの機械学習推論といった、幅広いコンピューティングを多用するワークロードに向けてインスタンスファミリ内で最高のパフォーマンスを提供し、Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)、Amazon Elastic Container Service(ECS)、Amazon Elastic Container Registry、Kubernetes、Dockerによって構築され、C/C++、Rust、Go、Java、Python、.NET Core、Node.js、Ruby、PHPといった一般的なプログラミング言語で記述された、コンテナ化されたマイクロサービスベースのアプリケーションを含むすべてのLinuxベースのワークロードに適する。
現時点では、C7gインスタンスは米国東部(バージニア北部)と米国西部(オレゴン)のAWSリージョンにて提供が開始されており、その他のリージョンも今後追加される。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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