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Windowsで進化するマルチプラットフォームGUI開発

.NET MAUIでラーメンタイマーアプリを作ろう【フレームワークの使い方を解説】

Windowsで進化するマルチプラットフォームGUI開発 第3回

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 数年前からMicrosoftは、Windows onlyから脱却して、マルチプラットフォーム戦略を打ち出しています。その戦略は、デスクトップ向けのGUIアプリにもおよび、マルチプラットフォームで動作するアプリの開発ができる、さまざまなライブラリやフレームワークが提供されるようになってきました。本連載では、Windows環境におけるマルチプラットフォームGUI技術(.NET以外も含む)について、(主にC#の)サンプルコードをまじえて解説します。

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はじめに

 本連載では、Windows環境で開発可能なマルチプラットフォームGUI技術を解説します。第2回目の本稿では、.NET MAUI(.NET マルチプラットフォームアプリ UI)をとりあげます。デスクトップとモバイル(Android)に対応した、簡単なアプリを作成して、フレームワークの使い方を解説します。

対象読者

 C#とWebシステムの基礎的な知識がある方を対象とします。C#の基本文法などの解説は割愛します。

UIコントロールの基本

 Visual Studio Preview 17.3のテンプレートアプリでは、ボタンをクリックすると、そのボタンに表示されているテキストが、クリック回数を示す表示になります。まずは、その画面に、UIコントロールを追加してみましょう。コントロールの基本的な使い方を説明します。

テンプレートアプリ

テンプレートアプリ

ProgressBarコントロール

 ボタンをクリックしたときの値を、ボタンのテキストではなく、プログレスバーで表示するように変更してみます。最初に、MainPage.xamlに、ProgressBarコントールを挿入します。挿入する位置は、VerticalStackLayoutタグのすぐ下とします。これで画面のいちばん上に表示されます。VerticalStackLayoutは、配下の子ビューを垂直方向にならべるレイアウトです。

[リスト1]MainPage.xaml
<VerticalStackLayout
~略~>
    <ProgressBar
        x:Name="PrgBar"
        Progress="0" ProgressColor="Orange" />
~略~

 ProgressBarコントロールには、2つのプロパティがあります。Progressプロパティは、進行状況を表す値で、0~1のdouble型の数値で指定します。1なら、ProgressBarの色が、すべてProgressColorプロパティで指定した色になります。

 なお、x:Name属性は、UIコントロールの変数名を指定するプロパティです。

イベント処理

 次に、ボタンをクリックされたときの、イベント処理を変更しましょう。MainPage.xamlのButtonコントロールの定義は、次のようになっています。

[リスト2]MainPage.xaml
<Button 
    x:Name="CounterBtn"
    Text="Click me"
    SemanticProperties.Hint="Counts the number of times you click"
    Clicked="OnCounterClicked"
    HorizontalOptions="Center" />

 ButtonコントロールのClickedプロパティは、ボタンがクリックされたときに実行されるメソッドを指定するものです。OnCounterClickedという名前が設定されていますので、クリックされると、OnCounterClickedメソッドが実行されることになります。

 このOnCounterClickedメソッドの実態は、MainPage.xaml.csに記述されています。MainPage.xaml.csには、MainPageクラスが定義されています。

[リスト3]MainPage.xaml.cs
public partial class MainPage : ContentPage
{
    int count = 0;

~略~

    private void OnCounterClicked(object sender, EventArgs e)
    {
        count++;

        if (count == 1)
            CounterBtn.Text = $"Clicked {count} time";
        else
            CounterBtn.Text = $"Clicked {count} times";

        SemanticScreenReader.Announce(CounterBtn.Text);
    }
}

 なお、OnCounterClickedメソッドにあるSemanticScreenReader.Announceメソッドは、テキストを読み上げるような設定のある環境で、読み上げるテキストを指示するメソッドです。

ProgressBarコントロールの更新

 では、OnCounterClickedメソッドを変更して、ProgressBarコントロールを更新するようにしてみましょう。

[リスト4]MainPage.xaml.cs
private void OnCounterClicked(object sender, EventArgs e)
{
    count++;
    PrgBar.Progress = count / 10f;
    if (count == 10) { count = 0; }
}

 このコードでは、ProgressBarコントロールのProgressプロパティに、変数countの1/10を設定してます。また変数countが10になったら、値を0にして、元に戻すようにしています。コードを変更したら、アプリケーションの再起動を選択します。

アプリケーションの再起動
アプリケーションの再起動

 ボタンをクリックすると、プログレスバー表示が更新されるはずです。

プログレスバー表示

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この記事の著者

WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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