クリエイターワークス研究所は、活躍中のグラフィックデザイナー・Webデザイナーを中心としたクリエイター411名を対象に「仕事満足度」に関するアンケート調査を4月18日~5月18日の期間で実施し、労働時間についての調査報告を、6月13日に発表した。
今回行った労働時間に対する満足度調査では、全雇用形態のクリエイターの約70%が「満足・やや満足」と回答した。「満足していない」の項目は正社員・契約社員が一番多いものの、「満足・やや満足」は69%。さらに、派遣社員とパート・アルバイトは86.6%ものクリエイターが「満足・やや満足」と回答している。
クリエイターの1週間の労働時間についてのアンケート調査結果は、(目安:実働8時間×週5日=40時間)いずれの雇用形態のクリエイターも「40時間以上50時間未満」が最も多いことが分かった。60時間以上を超えるクリエイターはごくわずかで、オーバーワークとなっているクリエイターは少数派であった。
1か月の平均残業時間を調査したところ、正社員・契約社員は月間「10時間以内」と回答するクリエイターが最も多い結果となった。派遣・パート・アルバイトの平均残業時間は、月間「10時間以内」が42.4%で次いで「残業全くなし」が35.6%。フリーランス・個人事業主は、「残業全くなし」が44.2%と最も多いが、「50時間以上」も正社員とほぼ同等の回答があり、時期により自己裁量で仕事をコントロールしている様子が伺える。
制作会社で働いている正社員の平均労働時間と平均残業時間の調査結果は以下のとおり。
労働時間に関しては、制作会社で働いている正社員のクリエイターも全体の統計と同様、「40時間~50時間未満」が最も多い結果となった。
残業時間を見てみるとかなり分散しているが、1か月の残業は「20~30時間」のクリエイターが多い。1か月50時間以上の残業をしているのは7.9%にとどまった。制作会社でもこれだけ押さえられているという実態が分かった。
次に、インハウスで働いている正社員の調査結果は以下のとおり。
1週間の平均労働時間はインハウスのクリエイターも、制作会社のクリエイターと同様「40~50時間」が最も多いが、群を抜いて圧倒的に多いことが分かった。制作会社のクリエイターからの回答で2番目に多かった「50~60時間未満」の項目では13.6%にとどまっている一方で、「80時間以上」働いているクリエイターが4.5%いるということも分かった。
1か月の平均残業時間は、「10時間以内」が僅差でトップで、それ以降は徐々に減少していく傾向が見られた。
制作会社とインハウスで働く正社員で比較してみると、制作会社のクリエイターの方が残業は多めに対応している様子が伺えた。
また、制作会社、インハウスいずれにも「月50時間以上」残業している人も少なからずいることも分かった。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です