ベテラン女性ITエンジニアの約6割、理想のキャリアアップ先は「開発エンジニア」で最多に――ブレイバンステクノロジーズの調査結果より

　ブレイバンステクノロジーズは、ITエンジニアとして働いている30歳以上の女性であり、ITエンジニア経験が10年以上の人を対象に実施した、ベテラン女性ITエンジニアのキャリアに関する意識調査の結果を6月15日に発表した。同調査は、5月24日～25日の期間に行われ、91名から有効回答を得ている。

　調査対象者に、ITエンジニアとなった理由を尋ねたところ（複数回答）、「ITが好きだから」（35.2％）がもっとも多く、「市場価値が高いから」（17.6％）がそれに続いた。

　ITエンジニアとなったその他の理由を、自由に答えてもらった質問では、「手に職をつけたかった」「ものづくりをしたかった」といった回答が寄せられている。

　ITエンジニアとして働く上で、苦労していることを自由に答えてもらったところ、「いつも新しい技術の勉強が必要」「勉強する時間が思ったよりもとれない」といった回答が寄せられた。

　ITエンジニアとして働く上で、得られたものを自由に答えてもらった質問では、「ものづくりの楽しさ」「問題解決能力」といった回答が寄せられている。

　ITエンジニアとなった当初、キャリアアップをしていきたいと考えていたかを尋ねたところ、「非常に考えていた」は17.5％、「やや考えていた」は27.5％となった。

　ITエンジニアとなった当初に、キャリアアップをしていきたいと「非常に考えていた」「やや考えていた」人に、その理由を尋ねた質問（複数回答）では、「収入を上げたいため」（61.0％）、「レベルが高い仕事がしたいため」（34.1％）、「新しいIT技術を身につけたいため」（34.1％）が上位を占めている。

　同じく、ITエンジニアとなった当初にキャリアアップをしていきたいと「非常に考えていた」「やや考えていた」人に、どのような形でのキャリアアップを考えていたかを尋ねたところ（複数回答）、「開発エンジニア」（58.5％）が最多となり、以下「プロジェクトマネージャー（PM）」（39.0％）、「ITスペシャリスト」（31.7％）が続いた。

　ITエンジニアとしてのキャリアアップとして望んでいた職種で、現在働いているかを尋ねた質問では、「働いている」とする回答が63.4％を占めている。

　現在、ITエンジニアとしてのキャリアアップとして望んでいた職種で「働いている」と答えた人に、その職種で働けている成功要因を自由に答えてもらったところ、「一緒に働く開発チームのメンバーに恵まれている」「お客様の信頼を得られた」といった回答が寄せられた。

　現在、ITエンジニアとしてのキャリアアップとして望んでいた職種で「働いていない」と答えた人に、その要因や理由、またはキャリアを振り返って改善したほうがよかったと思う点を自由に答えてもらった質問では、「機会に恵まれない」「管理職自体が女性のキャリア指導の経験が少ない」といった回答が寄せられている。