デスクトップアプリ作成に使用できるフレームワーク「Tauri 1.0」が、7月5日(現地時間)に公開された。先行する「Electron」と同じように、Web技術でユーザーインターフェースを作製できるフレームワークだ。
Electronとの大きな違いは2点。1つ目はElectronでは、メインのプロセスをJavaScriptで記述し、Node.jsで実行しているところを、TauriではRust言語でメインのプロセスを記述するところだ。
もう1つは、ElectronはWeb技術(HTML、CSS、JavaScript)で記述したユーザーインターフェースをレンダリングする際に、アプリに同梱したChromiumブラウザを使用しているところを、TauriではOS標準のブラウザでレンダリングしている点だ。WindowsではWebView2、macOSではWebKit、LinuxではWebKitGTKをそれぞれ使用する。
以上のようにChromiumとNode.jsを使用しないため、作製するアプリケーションにこれら2つのプログラムを同梱する必要がなくなる。その結果、アプリケーションのプログラムサイズとメモリ消費量が小さくなる。
現時点ではTauriで作製できるアプリケーションはWindows、macOS、Linuxのいずれかに対応したものになるが、iOSやAndroidに対応する予定もあるとしている。さらに、Rustだけでなくほかの言語にも対応する計画もあるとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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