米Cloudflareは、エグレス料金の発生しない分散オブジェクトストレージ「R2」の一般提供を、9月21日に開始した。
R2は、2022年5月にオープンベータ版がリリースされ、わずか4か月の期間に12000を超える開発者から利用されている。
オブジェクトストレージのための、使い慣れたインターフェースであるS3 APIを提供することで、アプリケーションの移行を容易にする。また、バケットの場所としてバケット作成リクエストにもっとも近い利用可能なリージョンを自動的に選択し、将来的にはデータアクセスのパターンを使用してデータの保存場所を自動的に最適化し、最適なユーザーエクスペリエンスの実現を予定している。
ほかにも、Cloudflareのネットワーク全体で強力な計算能力を提供するWorkersプラットフォームとR2を組み合わせることによって、パフォーマンスのオーバーヘッドなしでデータに関するカスタムロジックを追加できるほか、署名付きURLを使用したあらゆるオブジェクトと操作の一意の組み合わせに対する権限のユーザーへの委任、バケットを認証されていないリクエストに対しても公開可能な公開バケットといった機能を搭載する。
価格は、ストレージ容量、クラスA操作(書き込み、リスト)、クラスB操作(読み取り)の、3つの要因のみで決定され、ストレージはGBあたり月額0.015ドル、クラスA操作は100万回あたり4.50ドル、クラスB操作は100万回あたり0.36ドルとなる。ただし、1か月あたりデータ保存10GB未満、クラスA操作100万回未満、クラスB操作1000万回未満なら、料金は発生しない。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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