JavaScript/TypeScriptの非同期処理に向けたライブラリ「Axios」の開発チームは、Axiosのバージョン1.0.0の提供を10月4日(現地時間)に開始した。AxiosはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
Axiosは、JavaScript/TypeScriptで非同期API呼び出しを容易にするライブラリ。各種WebブラウザやNode.jsと組み合わせて使用する。
JavaScript/TypeScript、Node.jsでは、処理の完了を待つことなく、完了したときにコールバック関数を呼び出すようにする「非同期処理」を多用する。しかし、非同期処理は回数が多くなるとコードの入れ子が深くなり、混乱しやすい。また、処理完了の順序を事前に特定できないため、順不同でやって来る処理完了の知らせを適切に処理しなければならない。
これらの問題を解決するために、「Promise」という非同期処理の状態を監視するオブジェクトが導入されている。これを利用することで、非同期処理の記述はある程度容易になるが、まだ面倒は残る。
そこで、Promiseオブジェクトを強く意識することなく非同期処理を記述することを可能にしたライブラリが「Axios」だ。Axiosはこれまで、バージョンが0.x.xとなっており、本格的に使用することを想定したものではなかった。しかし、5月30日に登場したv1.0.0(アルファ1版)を経由して、今回バージョン1.0.0が登場した。
バージョン1.0.0では、スタックトレースを用意し、エラー発生時の原因追及をやりやすくするなど28種類の新機能を搭載している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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