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JavaScript/TypeScriptランタイム「Bun」がバージョン0.2.0に到達、HTTPサーバーの大幅修正で処理能力向上

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 JavaScriptCoreエンジンとZig言語を使用したJavaScript/TypeScriptランタイム「Bun」を開発したJarred Sumner氏は、Bunの最新バージョン「バージョン0.2.0」を10月14日(現地時間)に公開した。BunはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。

 Bunバージョン0.2.0ではまず、処理性能を引き上げた。Reactのサーバーサイドレンダリングの性能を比較するベンチマークテストでは、1秒当たりのHTTPリクエスト数がバージョン0.1.0で4万8936であったのに対し、バージョン0.2.0では6万9845まで向上した。ちなみに、Node.js 18.1.0では1万6288、Deno 1.26.0では1万2926となった。

 性能を引き上げるために、HTTPサーバーが抱えていた大量のバグを修正し、信頼性を向上させたという。特に、「setTimeout」「setInterval」の両メソッドを処理する部分は全面的に書き換えて、処理性能を向上させたとしている。ほかにも「Array.prototype.indexOf」や「Array.prototype.map」「String.prototype.substring」「String.prototype.replace」といったメソッドの処理速度が大幅に改良した。また、HTTPサーバーの修正によって、メモリ消費量が低減し、前バージョンと比較して2.7倍少なくなったという。

 そして「process.version」プロパティを実行したときに得られる当たりが変わった。前バージョンではBunのバージョン番号が返ってきていたが、今回の新バージョンからNode.jsのバージョン番号に似せた値が返るようになった。これは多くのnpmパッケージがNode.jsのバージョンをチェックするからだとしている。Bunのバージョンを所得するには、「Bun.version」か「process.versions.bun」を実行すれば良い。

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https://codezine.jp/article/detail/16689 2022/10/19 08:00

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