開発スピードを高める「チーフエンジニア」という役割
「結婚を、もっと幸せにしよう。」を経営理念に掲げ、2004年に式場探しのクチコミ情報サイト「Wedding Park」をローンチし、現在は複数のウエディング関連サービスを展開する他、ネット広告事業、DX支援事業、教育事業など、「ウエディング×デジタル技術活用」の領域でさまざまな事業を展開している。
同社では、女性のエンジニアも多く在籍しており、2017年入社の若宮奈々氏、高嶋葵氏、2018年入社の永井美波氏も「チーフエンジニア」として活躍している。「チーフエンジニア」は、2020年12月より新設された新しい役割であり、同社が重視するクリエイター行動指針に則り、「ビジョン実現のため、チームで突出したスキルを武器にプロダクトづくりをする」存在として位置づけられている。
「チーフエンジニア」とは「プロダクト、チーム、スキルのバランスをとりながらプロジェクトを遂行することが、当社のクリエイターだと定義されている。この行動指針に沿い、プロダクト理解はもとより、技術スキルと高いチーム貢献が求められる。その上で自身が担当するプロダクトの運用・開発・報告を担う」と若宮氏は説明する。いわば、役職ではなく"役割"として重視されているというわけだ。
高嶋氏は「チーフエンジニアを依頼されたときは率直に嬉しかった」と振り返り、「当時の開発環境は、サービスやメンバーが増える一方で開発からリリースまでのフローは変わらず、開発スピードが遅れるという課題があった。そこにチーフエンジニアとして入ることで、スピードを上げられるのではないかという期待があった」と語る。
永井氏も「3年目で開発ができるようになって物足りなさを感じるようになっていた時に依頼されたことで、責任感が高まり、スキルアップなどへの意欲も湧いた」と笑顔を見せ、若宮氏も「チーフエンジニアという、役割の名前がついたことでモチベーションアップにつながった」とうなずく。