米Google Cloudは、メッセージングサービス「Cloud Pub/Sub」のメッセージを一通限り配信する機能を12月2日(現地時間)に一般公開した。Google Cloudは2022年3月からこの機能をプレビューとして提供していたが、今回正式なサービスとして提供することになった。
Cloud Pub/Subは、発信者が発信したメッセージを、複数の受信者がすべて受け取れるように配信するサービス。アプリケーションが生成するイベントの送受信や、データベースの複製などの用途がある。
今回、一般公開となったメッセージを一通限り配信する機能では、発信者が発信した一通のメッセージを受信者だけか一人に届け、ほかの受信者にはメッセージを送らないというサービスだ。受け取った受信者がメッセージを確認し、応答を返すと、メッセージの送信は終わる。この機能は同一リージョン内で利用できる。
送信するメッセージの受け手を一人に限定することで、例えばデータベースへの書き込みの競合を防ぐことができる。もし、受信者がメッセージを受け取って確認している間に、メッセージを確認したという応答が来ないと送信者が判断して、もう一回メッセージを送ってしまうと、別の受信者が受信して、メッセージを確認して、データベースにデータを書き込んでしまう。送信者が送信したメッセージの内容は2通とも同じであり、書き込むデータも同じだ。こうなると、2人が同じ命令を受けて、それぞれ実行しようとしてしまう。
Google Cloudはこの機能をプログラムから利用するためのクライアント・ライブラリを用意している。C++、C#、Go、Java、Node.js、PHP、Python、Rubyの8言語にそれぞれ対応するライブラリを配布している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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