オープンソースの画像処理/機械学習ライブラリであるOpenCV(Open Source Computer Vision Library)の最新バージョンとなる、「OpenCV 4.7.0」が2022年12月29日(現地時間)にリリースされた。
「OpenCV 4.7.0」では、ArUcoとChArUcoがメインリポジトリのobjdetectモジュールに移動されたほか、スケーラブルなベクトル命令(RISC-V RVV)用の新たなユニバーサル組み込みバックエンドが導入されるとともに、CUDA 12およびNVIDIA Video Codec SDKのサポートが追加されている。
また、dnnモジュールの改善として、複数の新たな演算とネットワークアーキテクチャがサポートされたほか、畳み込み演算のパフォーマンス最適化、Huawei CANNバックエンドの追加、OpenVINO 2022.1サポートの改善、OpenVINOランタイムに基づく動的にロードされるバックエンドの実験的なサポートが追加された。
さらに、画像とビデオのコーデックにおける新機能・機能改善として、マルチページの画像フォーマット向けとなるイテレータベースAPIの導入、組み込みのlibjpeg-turboにおけるSIMDアクセラレーションの有効化、libspngの統合、FFmpeg 5.xの統合における改善とGRAY16形式サポートの追加、AndroidにおけるH264/H265のサポート、Orbbec RGB-Dカメラバックエンドの導入、GStreamerバックエンドによる音声入力の改善が行われている。
そのほか、新たなアルゴリズムとしてStackBlurとNanoTrackが追加されるなど、さまざまな機能追加・改善が実施された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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