米Neevaは、AIを利用したWeb検索サービス「NeevaAI」の提供を1月6日(現地時間)に始めた。現在のところ、NeevaAIはアメリカでのみ利用できる。利用するには、アカウントを作成する必要がある。
NeevaAIは、Web検索機能に「ChatGPT」のような大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)の機能を組み合わせたもの。従来の検索サービスでは、検索キーワードを入力すると、そのキーワードに関連するWebページへのリンクを列挙しているが、NeevaAIではユーザーが入力した検索キーワードに対する単一の回答として、LLMを利用して作成した長めの文章が現れる。
ChatGPTは、人間との自然な対話を披露して多くの人を驚かせたが、発言に根拠がない、言語モデルを2021年までのデータで作成しているため、情報がその時点で止まっているなどの問題があった。NeevaAIでは、検索結果として返す文の末尾に、文の作成に当たって参考にしたWebサイトとそのリンクを列挙する。さらに、検索結果は最新のWeb情報を反映させている。
NeevaはGoogle出身の2人が2019年に設立した企業。個人情報を収集し、それに合わせた広告を検索結果に表示して収益を上げる従来の検索サービスに対抗して、ユーザーから得た利用料で運営することで、個人情報を収集せず、広告も表示しない検索サービスを提供している。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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