処理速度を重視してフルスクラッチされたオープンソースのオールインワンJavaScriptランタイムであるBunの開発チームは、最新バージョンとなる「Bun 0.5」を1月18日(現地時間)にリリースした。
「Bun 0.5」では、workspaces、Bun.dnsのnpmが含まれるようになるとともに、node:readlineのサポートが追加され、node:tlsおよびnode:netとの互換性が向上し、Postgres.jsやmysql2、node-redisといったデータベースドライバが動作するようになっている。また、高速化や安定性の向上も行われており、従来バージョンと比較して、Bufferによるインスタンス化は10倍、crypto.createHasher()は50倍高速化するとともに、bun installにおける数多くのバグフィックスも行われた。
あわせて、package.jsonにてworkspacesがサポートされるようになり、Linux上でRemix monorepoが約500msでインストールできるようになっている。これは、npm installの28倍、yarn install(v1)の12倍、pnpm installの8倍に相当する。workspacesを使用することで、複雑なソフトウェアを複数の独立したパッケージで構成されるmonorepoとして、より簡単に開発することが可能になる。
ほかにも、Bun.dns APIを使用してドメイン名を解決できるようになるとともに、c-aresおよびmacOSにおけるブロッキングのないgetaddrinfoを利用した、Node.jsのnode:dnsの最小限の実装が追加されるなど、非常に多くの機能追加・改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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