執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表の山田祥寛さんのKindle電子書籍『速習 ASP.NET Core - Blazor編』が12月24日に刊行されました。手軽に学べる初級者のためのASP.NET Core Blazor解説書です。
本書は、VSCode+コマンドライン環境を前提に、コンポーネント開発の基本から、データの受け渡し、フォーム開発、サーバー連携によるデータベースアプリの開発までを解説します。
本書掲載のサンプルは、サポートページからダウンロード可能なので、どんどん動かして試してみてください。
担当編集者からのコメント
『「速習」シリーズ』は、WINGSプロジェクトが進めるAmazon Kindle電子書籍のシリーズ。気になる技術をサクッと短時間で学ぶ、「時間もお金も低コストに」をコンセプトとしています。
おかげさまで、隙間時間に基本を学習するのにちょうど良い、といずれもご好評いただいており、今回はシリーズとして22冊目になります。
その本書『速習 ASP.NET Core - Blazor編』は、ASP.NET Coreのサブフレームワークである「Blazor」の解説書です。
ASP.NET Coreは、さまざまなサブフレームワークから構成される高機能なフレームワークです。でも、高機能がゆえにどこから学んで良いか判らないという方も多いのではないでしょうか。そこで速習シリーズでは、ASP.NET Coreを更に3個の主要サブフレームワークに分けて、それぞれ独立した本として用意してみました。是非、併読して、ASP.NET Coreの理解を深めてみてください。
Blazorを学ぶための書籍ということで、その基盤となるC#言語については、基本をマスターしていることを前提としています。その分、短時間でBlazorの基本を掴めるような構成になっています。C#の理解を補いたい方は、同著者の『独習C# 第5版』(翔泳社)も併せてご覧戴くことをお勧めします。
本書が、皆さんがBlazorに触れる一助となることを願っています。ご感想、ご意見などもお待ちしております。以下、本書をお読みいただいた「mayu」さんからのレビューもどうぞ!
一般読者からのコメント(mayuさん)
最近は、ほかの言語での作業が多く、そろそろASP.NET Coreについても、勉強しないとな、と思っていたところ、WINGSプロジェクトさんがASP.NET Coreの本を3冊セットでプレゼント&レビュー募集していたので、応募しました。私自身は、ASPX時代のASP.NETを知っているスキルセットです。
MVC編とBlazor編は、開発環境がVisual Studio Codeで解説されていました。今どきの環境なので、LaravelやReactなど、フレームワークでの開発をしたことがある人であれば抵抗もないと思います。ちなみに、Razor Pages編は、Visiual Studio環境で紹介されていました。
自分は手元にVisual Studioの環境を用意していないので、MVC編とBlazor編を読んだ感想を主に書きたいと思います。Razor Pages編はまだ読んだだけなので、時間が空いた時に動かしてみます。
MVC編は、モデル、ビュー、コントローラーの各役割の基本から始まり、スキャフォールディングでアプリの骨組みを作ります。ここまでは、あっという間に読めて、すぐに動くものが作れます。デフォルトのコードで、ASP.NET Coreのお作法を学ぶ感じです。ASP.NET Core3冊はどこから読んでも構わないということですが、大体の人にとってはMVC編がなじみやすいのではないでしょうか。
その後、ビューヘルパーやタグヘルパーの紹介があり、レイアウトやビューコンポーネントなど見た目を変える解説が続きます。さらに、入力値の検証やルーティング、フィルター、バンドル&ミニフィケーション、JSやCSSのライブラリの適用など、個別のカスタマイズ方法の説明につながります。一つ一つのトピックがコンパクトにまとまっており、まさに速習シリーズ、どんどん読み進められました。
そして、Blazor編は、WebAssembly開発の概要をまとめたものになっていました。クライアント開発をC#で進められるのが魅力的です。Blazorには2種類の実行モデルがありますが、この本ではBlazor WebAssemblyを中心に説明されています。
まず、プロジェクトを作成し、自動で作られたファイルの役割について説明があります。index.html、Program.cs、App.razorを確認後、そのほかの.razorファイルが紹介されていました。デフォルトのコードでお作法を学んでいく流れはMVC編と同じなので、比較しながら理解も捗りやすいと思います。
その後、イベントハンドラー、プロパティ、ルーティングなど基本的な機能が紹介され、フォーム開発へと続きます。独自検証ルールの実装などは、実際の開発で役立ちそうでした。レイアウトやルーティング、コンポーネント開発など各構成要素の説明後、BlazorとJavaScriptとの連携も紹介されていました。
最後の章では、ASP.NET Core Web API(サーバー)と連携した書籍管理のアプリを作っています。MVC編のアプリとほぼ同じなので、イメージがわきやすかったです。
仕様
- 書名:『速習 ASP.NET Core - Blazor編』
- 著者:山田祥寛
- 出版社:WINGSプロジェクト
- 頁数:210ページ
- 定価:455円(+税)
- 色数:4色
- 刊行日:2022年12月24日
目次
Part 1:イントロダクション
- 1.1 ASP.NET Coreを構成するサブフレームワーク
- 1.2 ASP.NET Blazorとは?
- 1.3 ASP.NET Coreアプリ学習の準備
Part 2:Blazorの基本
- 2.1 プロジェクトの作成
- 2.2 サンプルアプリの内容を確認する
Part 3:サンプルアプリからBlazorの基本を理解する
- 3.1 イベントハンドラーの実装 - Counter.razor
- 3.2 プロパティ(属性)の引き渡し - SurveyPrompt.razor
- 3.3 ルーティングに基づくリンクを生成する - NavLink.razor
- 3.4 依存サービスを注入する - FetchData.razor
Part 4:フォーム開発
- 4.1 データモデルの実装
- 4.2 入力フォームの実装
- 4.3 主な入力コンポーネント
- 4.4 独自の検証ルールを実装する
Part 5:Blazorの構成要素
- 5.1 レイアウト
- 5.2 ルートパラメーター(ルーティング)
- 5.3 コンポーネント開発
- 5.4 JavaScriptとの連携
Part 6:サーバーサイドとの連携
- 6.1 プロジェクトの作成
- 6.2 データベースアクセスの基本
- 6.3 サーバー機能を実装する
- 6.4 クライアント機能を実装する
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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