レバテックは、レバテックエージェントサービスの直近のデータを用いて、「ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向 2022年12月」を2月3日に発表した。
本調査は、レバテックエージェントサービスの直近のデータを用いて、ITエンジニア・クリエイターの正社員転職/フリーランス市場における需給の変化をまとめた。
22年12月の求人倍率は15.8倍となった。厚生労働省が発表した「一般職業紹介状況」によると、2022年11月の有効求人倍率は1.35倍となっており、ITエンジニア・クリエイター職の求人倍率が高い水準で推移していることがわかった。
求人数は増加傾向にあり、2022年12月は前年同月比1.28倍となった。転職希望者数も21年7月以降増加を続けており、前年同月比146%となっている。
2022年12月の案件倍率は2.3倍となり、2021年末を境とした減少トレンドが続いている。案件数は前年同月比104%とほぼ横ばいであるのに対し、案件希望者数は前年同月比172%となり、2021年末以降、著しい増加を見せている。特に案件希望者数の増加が見られるのは、クラウド(前年同月比7.3倍)、PM(同4.1倍)、Java(同3.1倍)、UIデザイン(同2.6倍)、キャラクターデザイン(同2.3倍)となった。
一方で、セキュリティの案件倍率は前年同月比475%、インフラ上流が前年同月比280%、テスト実行が前年同月比138%となった。
職種・スキル別の求人倍率は、前月比で「PHP」「Java」「データマイニング」「Webデザイン」「Webディレクション」などが増加し、前年同月比で「Java」「データマイニング」が増加する結果となった。
「クラウド」に関しては、転職希望者数、求人数共に増加傾向が見られた。転職希望者数は前年同月比1.79倍であり、求人数は前年同月比1.26倍となっている。
DX化やビッグデータの活用という文脈で注目を集める「データマイニング」の求人数は前年同月比1.7倍となった。一方で転職希望者数は横ばいとなっており、需給の差が広がっている。
職種・スキル別の案件倍率は、前月比で「クラウド」「データマイニング」「Webデザイン」「Webディレクション」が微減となり、前年同月比では、「WindowsServer」を除く上記全てにおいて減少した。「クラウド」においては、顕著な減少が見られた。
「クラウド」の案件数は、2020年4月と比較すると約8倍となった。また、案件希望者数は前年同月比1.85倍と大幅に増加し、コロナ前の2020年4月と比較すると約2倍へと増えた。
「データマイニング」の案件数は前年同月比1.36倍であるのに対し、案件希望者数は前年同月比2倍となった。求人希望者数が減少しているのに対し、フリーランス案件希望者数では増加が見られた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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