米Ansysは、米Microsoftとの長期的な戦略的協業を拡大し、AnsysのシミュレーションソリューションとCAE(Computer Aided Engineering)ツールへのクラウドベースのアクセスを拡大することで、仮想製品設計を加速させることを目指すことを、2月9日(現地時間)に発表した。次のステップとして同社は、顧客がAzure接続を使ってAnsys製品を起動し、サードパーティツールをより簡単に接続できるようにするための新しいサービスを開発する。
AnsysとMicrosoftとの協業において不可欠な要素として、AnsysはIoTに接続されたデジタルツイン、自律走行および自律飛行システムの開発、AI/MLシステムの訓練にシミュレーションデータを使用するといった、Microsoftとの市場参入戦略を拡大することによって、クラウドに移行した両社の顧客は生産性の向上、社内技術コストの削減、仮想コラボレーションの向上の実現が可能になる。
「Ansys Access on Microsoft Azure」は、Azure Marketplaceで提供される新たなサービスであり、Ansysが現在提供している「Ansys Cloud Direct」の代替となる。「Ansys Access on Microsoft Azure」によって、顧客は既存のAnsysアプリケーションとMicrosoftから直接購入したAzureサービスを使用でき、コスト削減、データ管理の改善、および柔軟性の向上を可能にする。
クラウドコラボレーション以外にも、AnsysはMicrosoft 365の機能をエンジニアリングシミュレーションツールのコンテキストに統合し、製品設計の高度なコラボレーションプロセスを支援することに取り組んでいる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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