米Microsoftは、プログラミング言語「TypeScript 5.0」のリリース候補版(RC)を、3月1日(現地時間)に公開した。同社は、「TypeScript 5.0」安定版のリリースまで、重大なバグ修正以外の変更はないとみている。
「TypeScript 5.0」は、TypeScriptをより小さく、よりシンプルに、より高速にすることを目指しつつ、新たなデコレータ標準、NodeおよびバンドラでESMプロジェクトをより適切にサポートする機能、ライブラリ作成者がジェネリック推論を制御できるようにする方法、JSDocの機能拡張、構成の簡素化をはじめとする、多くの新機能や機能改善が行われた。
「TypeScript 5.0」ベータ版の公開以降に追加された機能としては、ECMAScript/JavaScriptの標準化団体であるTC39内での議論とコンセンサスを反映して、exportおよびexport defaultの前後にデコレータを配置できるようになっている。
また、esnextに--moduleオプションが設定されている場合のみ、新たなbundlerモジュールの解決オプションが使えるようになった。これはバンドラまたはローダがTypeScriptのmoduleオプションを尊重するかどうかにかかわらず、入力ファイルに記述されたimportステートメントがバンドラによって解決される前にrequire呼び出しに変換されないよう行われた。
なお、エディタシナリオで大文字と小文字を区別しないインポートのソートをサポートする変更が文書化されていなかったが、これはカスタマイズ用UXがまだ議論されているからであり、デフォルトで適切に機能するという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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