米Googleは、Compute Engine VMを一時的に停止できる、サスペンド/レジューム機能を3月24日(現地時間)から一般提供している。
サスペンド/レジューム機能によって、Google Compute Engine VMをノートPCを閉じるように一時停止することが可能になり、インスタンスの状態がディスクに保存されるとともに、中断したところから作業を再開できるようになる。
インスタンスがサスペンド状態になっている間は、コアやRAMの料金は発生せず、インスタンスメモリのストレージコストのみとなり、OSライセンスなどその他のVM実行コストも削減される可能性もある。
インスタンスをサスペンドすると、ACPI S3信号がインスタンスのOSに送信されるので、クラウド固有のOSイメージを使用したり、デーモンをインストールする必要はなく、さまざまなOSイメージとの幅広い互換性が実現する(ACPI S3信号に応答するカスタムOSイメージも、サスペンドが利用可能な場合がある)。
また、サスペンドが要求された際にストレージが動的にプロビジョニングされ、インスタンスのブートディスクから分離されるため、中断されたインスタンスが必要な分だけストレージを消費するので、ブートディスクに十分な空き容量を確保する必要がある、他のクラウド実装よりもコスト面での優位性を期待できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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