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OpenSSL 1.1.1のサポート期間が9月に終了、後継バージョンへの移行を呼びかけ

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 OpenSSL Foundationは、SSL(Secure Socket Layer)やTLS(Transport Layer Security)による認証と暗号化通信の機能を提供するライブラリ「OpenSSL」の「バージョン1.1.1」のサポート期間が2023年9月11日に終了することを知らせる文書を3月28日(現地時間)に公開した。OpenSSLはApache License 2.0で公開しているオープンソース・ソフトウェア。

 OpenSSL 1.1.1は2018年9月11日にLTS(Long-Term Support:長期サポート)版として公開したもの。LTS版では公開から5年間サポートを提供することになっており、バージョン1.1.1のサポート期間は2023年9月11日に終了する。

 OpenSSLの最新バージョンは3.1で、サポート期間は2025年3月14日までとなっている。またLTS版として最も新しいバージョンは3.0であり、サポート期間は2026年9月7日までとなる。OpenSSL FoundationはOpenSSL 1.1.1のユーザーに、サポート期間が切れる前に、バージョン3.0か、バージョン3.1への移行を強く勧めている。

 ただし、オペレーティングシステムの開発者や、サードパーティーの業者からOpenSSL 1.1.1を入手した場合、それらの業者からサポートを受けられる可能性があり、その期間は業者によって異なる。OpenSSL Foundationは、サードパーティーなどから入手したユーザーには、サポート期間について入手先に問い合わせるよう求めている。

 そしてOpenSSL Foundationは、LTS版のサポート期間を超えてサポートを提供する有料サービスを提供している。このサービスによってサポートを受けられる期間については規定はなく、「可能な限り」としている。このサービスにかかる費用は年間5万ドルとなっている。バージョン1.1.1のサポート期間終了までに新版に移行できる見込みが立たないというユーザーは、この有料サポートを検討すべきだろう。

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