OpenJS Foundationは、JavaScript向け静的解析ツール「ESLint」の最新バージョン「ESLint 8.38.0」を4月7日(現地時間)に公開した。ESLintはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
「ESLint 8.37.0」では新たに、「SourceCode#getDeclaredVariables(node)」と「SourceCode#getAncestors(node)」の2種類のメソッドが使えるようになった。前者は、引数に抽象構文木(AST:Abstract Syntax Tree)のノードを指定して実行することで、そのノードで宣言した変数をすべて取得できる。後者は、処理中のノードの直接の親とその祖先を取得できる。
これまで、同様の機能を提供するメソッド「context.getDeclaredVariables(node)」と「context.getAncestors()」があったが、今回の新バージョンから推奨できないという扱いに変わった。同じような機能を提供する別名のメソッドに移行することになるが、これはESLintを他言語に対応させるためのプラグインを組み込み可能にするための作業の一環だ。この作業では、関係するメソッドをSourceCodeオブジェクトに集約している。今回、推奨できないという扱いに変わったメソッドはいずれ廃止となる予定だ。
ESLint 8.38.0では、ほかにも1点のバグを修正し、8件の公式文書を修正している。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です