米Deno Landは、JavaScript/TypeScriptランタイム「Deno」と組み合わせて使える、キー・バリュー型データストア「Deno KV」のベータ版を5月1日(現地時間)に公開した。使用するには、同社のWebサイトで待機リストに登録し、利用開始の知らせを待つ必要がある。ベータ版として提供している間、ユーザーは100Gバイト分のストレージを無料で使用できる。
Deno KVには2つの側面がある。開発者のローカル環境で動かすときは、SQLiteを利用して動作するが、Webに公開するアプリケーションで使用するときは、「FoundationDB」を基にしたキー・バリュー型データストアとなり、世界35カ所のリージョンにデータの複製を作ることができる。Webアプリケーションのユーザーが世界のどこにいても、最短の遅延でデータをアプリケーションに提供できるので、アプリケーションの反応速度が速くなる。
Deno KVは、データの書き込み、読み出し、消去、複製などの操作に向けて、JavaScriptのAPIを用意する。オブジェクト、配列、整数、日付など、JavaScriptで扱える値はすべて格納できる。また、一貫性のある、不可分なトランザクション処理にも対応する。
Deno Landは今後数カ月で、数行のコードを書き足すだけで、Deno KVの機能をアプリケーションに組み込み可能にする機能を追加する予定だとしている。また、近いうちに正式版となったときのサービス体系とそれぞれの提供価格を明らかにするという。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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