米Googleは、WebブラウザGoogle Chromeの最新バージョンとなる「Chrome 114」を、5月30日(現地時間)にリリースした。
「Chrome 114」では、開発者向けの新機能として、text-wrap:balanceが追加されている。text-wrap:balanceは、テキストのレイアウトを改善することが可能で、言語やフォントなどに応じて最適なバランスの取れた行折り返しソリューションを適用できる。なお、テキストのバランスを取るにはパフォーマンスコストがかかるため、コスト軽減を理由に最大4行までしか機能しない。
さらに、新たなCookie属性Partitionedを使用して、トップレベルサイトによってパーティション化されているサードパーティCookieのオプトインを可能にする、CHIPS(Cookies Having Independent Partitioned State)が追加された。
また、すべてのWebアプリUI上に表示される、一時的なユーザーインターフェース要素を簡単に構築できるPopover APIも追加されている。Popover APIには、アクションメニュー、フォーム要素の提案、コンテンツピッカ、ティーチングUIなどユーザー対話型要素が含まれており、任意の要素を最上位レイヤに自動表示することが可能になる。
そのほか、DevToolsではDWARFをサポートするWebAssemblyアプリでCおよびC++コードを一時停止してデバッグできるようになるなど、さまざまな機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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