米Nx Cloudは、JavaScript/TypeScript向けビルドツール「Lerna」の新版となる「バージョン7.0.0」を6月8日(現地時間)に公開した。LernaはMITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェア。
Lernaは複数のパッケージを単一のレポジトリで扱う「Monorepo(モノレポ)」と呼ぶ開発スタイルに適したビルドツール。リビルドの際には、変更のないファイルには手を付けず、変更があるファイルのみをビルドし直す。また、複数のパッケージ間の依存関係を正確に把握する機能も備えている。
今回の新版では、これまでパッケージ管理の機能を受け持ってきた「bootstrap」「add」「link」の3種類のコマンドが廃止となった。パッケージのインストールや依存関係の確認などの作業には、「npm」「yarn」「pnpm」といった外部パッケージマネージャーの機能を使用することを推奨している。
また、これまでは「ワークスペース(Workspaces)」を使用したパッケージの操作はオプションの機能だったが、今回の新版で標準機能となった。前バージョンまでは、パッケージ操作にワークスペースを使用するときは、設定ファイル「lerna.json」に「useWorkspaces」と記入しておく必要があったが、標準機能となったため、今回の新版からはuseWorkspacesを記入する必要はなくなった。
そして、非推奨となっていた8種類のオプションが廃止となったほか、8種類の不具合を修正している。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です