ソニービズネットワークスは、AI予測分析ツール「Prediction One」に、AWSが提供するAmazon S3との接続可能なデータコネクタ機能の提供を開始した。また、同社は今回のアップデートでAPI機能や時系列機能強化も行い、使いやすさの向上を目指す。
「Prediction One」は、機械学習やプログラミングなどの専門知識がなくても数クリックの簡単な操作で予測分析ができるツール。これまで一部の専門職に限られていたAIによる予測分析を、一般ユーザのパソコンからシンプルで直感的なインターフェースを通じて簡単に利用することができる。
今回アップデートした機能は以下の通り。
- データコネクタ機能の追加:Amazon S3を通じて、「Prediction One」へ指定ファイルを転送できる機能を追加した。これまではAmazon S3との接続口がなく、各ユーザが手動でcsvファイルをダウンロードし、そのデータを「Prediction One」へアップロードすることで、モデルを作成する仕様となっていた。今回のデータコネクタ機能の追加により、従来の手間を省くことができ、作業の効率化を図ることが期待できる。
- 学習API機能追加:新規にモデル作成を実行できるAPI機能を実装し、自社で抱えている顧客システムやサービスとの連携をシームレスに行えるようになった。API機能により、新規モデル作成の自動化が可能になるため、学習・予測のワークフローが短縮され、更なる作業効率の向上をサポートする。
- 時系列機能追加:時系列予測において上振れ下振れ予測を行う機能を追加し、単一の予測値だけではなく、その値がどの程度ぶれるのかを出力することが可能になった。また、時系列予測の最大同時学習系列数を20系列から200系列に緩和する機能改善を行った。一度に予測できる対象が増えることで、多くの商品数に対して一度でモデル作成を行うことが可能となった。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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