米Dockerは、高速ファイル同期ツール「Mutagen」を開発する米Mutagen IOを買収したと6月27日(現地時間)に発表した。Mutagenはインターネット経由でローカルとリモートのファイルやディレクトリをリアルタイムで同期する機能やネットワーク関連のリクエストを転送する機能を提供する。MITライセンスで公開しているオープンソース・ソフトウェアだ。
Dockerは今回の買収で取得したMutagenの技術をDocker Desktopなどのソフトウェアに取り込むことを目指している。Docker DesktopにMutagenの技術を取り入れることで、インターネット経由でつながったサーバーとローカル環境の間でファイルやディレクトリを同期する速度が飛躍的に向上する見込みだ。Mutagen IOの最高経営責任者(CEO)であるJacob Howard氏は、Dockerのエンジニア・チームに加入し、Mutagenの技術をDocker製品に取り込む活動を指揮する。
Mutagen IOはすでに、Docker Desktopの拡張機能としてMutagenの機能を提供している。拡張機能はDocker Extensions Marketplaceからダウンロードできる。
Dockerは今回の買収によって、オープンソースのMutagenや、開発段階の機能を提供する有料サブスクリプションサービス「Mutagen Pro」などの提供体制が変わることはないとしている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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