New Relicは、アプリケーションおよびホストの健全性とパフォーマンスの相関性をリアルタイムで示す、アプリケーションパフォーマンスモニタリング(APM)とインフラストラクチャモニタリングの統合強化を、5月18日(米国現地時間)に発表した。本機能により、開発者は、アプリケーションとインフラストラクチャ性能の問題を瞬時に特定できる。また、重大なインサイトの見逃しを解消し、問題解決に必要なデータを得ることができる。
DigiCertのSREエンジニアリングオペレーション・ディレクター Rizwan Nazir氏によると「APMとインフラストラクチャのサイロ化はチームの生産性を低下させる。」とのこと。複数のツールの統合は、監視ツールの管理画面や思考の切り替えによる非効率性や、重大なインサイトの見逃しなどが課題であった。
「New Relic」は、インフラストラクチャ、APM、そしてスタック全体にわたるパフォーマンスの相関を示す、オブザーバビリティプラットフォーム。今回提供された機能では、APMから直接インフラストラクチャのパフォーマンスを確認することで、エンジニアはスタックのどのレイヤーでパフォーマンスの問題が発生しているのかをすばやく判断することができる。
本モニタリング機能の主な特徴は、以下の通り。
- APM内の統合的なインフラストラクチャ体験:APM内でアプリケーションに関係するホスト、コンテナ、VMのCPUとメモリを表示し、アプリケーションに影響を与えているプロビジョニング不足のリソースを即座に特定する
- システムを俯瞰できるビュー:ホストやアプリケーションのステータス、イベントを俯瞰し、アラートのアクティビティストリームでシステムの全体的な健全性を理解する
- コンテクストに沿ったアプリケーションの健全性:動的なチャートがホストおよびAPMに固有のメトリクスを提供し、インフラ全体にわたるパフォーマンス低下とそこで運用されているアプリケーションを相関づける
- 変更追跡機能との連携:インフラストラクチャのパフォーマンス変化とアプリケーションの変更を同時に確認でき、新しいアプリケーションのデプロイメントがホストのパフォーマンスにどのように影響しているかを分析する
- 競合他社の3分の1のコストを実現:ピーク使用量に基づく請求ではなく、従量ベースもしくは契約ベースのライセンス体系により、競合のオブザーバビリティソリューションと比較して3分の1のコストで実現する
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です