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Google Cloud、運用データを使用した生成AIアプリケーションの構築を可能にする「AlloyDB AI」を発表

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 米Google Cloudは、開発者が運用データを使用して生成AIアプリケーションを構築できるようにする、PostgreSQL向けAlloyDBに組み込まれた統合機能セット「AlloyDB AI」を、8月30日(現地時間)に開発者イベント「Google Cloud Next '23」にて発表した。

 AlloyDB AIを使用することで、データベース内エンベディング生成用のシンプルなSQL関数を使用して、データをベクトルエンベディングに変換することが可能で、標準のPostgreSQLと比較して最大10倍高速にベクトルクエリを実行できる。

 現時点では、AlloyDB AIはプレビュー段階であり、2023年後半にAlloyDBマネージドサービスにて提供が開始される。

 AlloyDB AIの開発にあたっては、開発者によるリアルタイムデータの生成AIアプリケーションへの組み込みを支援すべく、AlloyDBに「簡単なエンベディング生成」「最大10倍高速なベクトルクエリを実行可能な強化されたベクトルサポート」「AIエコシステムとの統合」といった新機能が導入された。

 「簡単なエンベディング生成」によって、データにエンベディングを生成するためのシンプルなPostgreSQL関数がAlloyDB AIに導入され、1行のSQLで低レイテンシなデータベース内エンベディング生成のためのローカルモデルと、Vertex AIの豊富なリモートモデルを含む、Googleのエンベディングモデルへのアクセスが可能になる。

 「最大10倍高速なベクトルクエリを実行可能な強化されたベクトルサポート」は、AlloyDBクエリ処理エンジンとの緊密な統合によって実現されており、GoogleのScaNNテクノロジに基づく量子化手法も導入されることで、4倍のベクトル次元と3倍のスペース削減が実現する。

 「AIエコシステムとの統合」では、Vertex AI ExtensionsやLandChainとの統合に対応している。また、Vertex AIのリモートモデル呼び出し機能が引き続き提供され、不正検知といったユースケースでSQLを使用した低レイテンシかつ高スループットの拡張トランザクションを実現する。

 なお、AlloyDB AIは移植性と柔軟性を念頭に置いて構築されているため、PostgreSQLとの互換性を持つだけでなく、AlloyDB Omniの使用によってオンプレミス、エッジ、クラウド全体、さらには開発者のラップトップなど、あらゆる場所でエンタープライズ品質のAIアプリケーションを構築できる。現在、AlloyDB Omniはテクノロジプレビューからパブリックプレビューに移行している。

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