単一のファイルからフルスタックのアプリケーションまで、JavaScriptとTypeScriptを実行、ビルド、テスト、デバッグするための高速なオールインワンキットである、「Bun 1.0」が9月8日(現地時間)にリリースされた。
Bunは、JavaScriptの優れた点をすべて捨てることなく、遅さと複雑さを排除することを目的に開発されており、任意のライブラリやフレームワークの動作が可能となり、使い慣れたツールを使って開発を行うことができる。
一方で、BunはNode.jsの代替となり、トランスパイラなしで各種ファイルの実行が可能であり、クラス最高のパフォーマンスとesbuild互換のプラグインAPIを備えたJavaScriptバンドラとして各種バンドラを置き換えられる。さらに、npm互換のパッケージマネージャであり、Jest互換のテストランナであり、高速なJavaScriptランタイムでもある。
これまで、BunではmacOSとLinux用のネイティブビルドのみを用意し、Windowsで利用する場合はWindows Subsystem for Linuxが必要だったが、「Bun 1.0」ではWindows版の実験的なネイティブビルドがリリースされた。なお、macOS版とLinux版のBunは本番環境で利用できる安定性を備えているが、Windows版はまだ実験的なものであるため、JavaScriptランタイムのみがサポートされ、パッケージマネージャ、テストランナ、バンドラは無効化されている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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