米Dockerはクライアント向けコンテナ基盤「Docker Desktop」の新バージョン「Docker Desktop 4.23」を9月12日(現地時間)に公開した。Docker DesktopはWindows、macOS(Intel/Apple Silicon)、Linuxで動作する。
「Docker Desktop 4.23」では、開発中のソフトウェアにDockerで実行するために必要なソフトウェアをまとめて導入する「docker init」コマンドで、ASP.NETのプログラムに対応した。また、ASP.NETプログラムではDockerFileも改良し、複数のプロセッサ・アーキテクチャに対応するDockerイメージを作りやすくなった。
またmacOS 12.5以降で、イメージで使用するファイルシステムの初期設定をVirtioFSに変更した。VirtioFSでは、コンテナがファイルにアクセスする際にボリュームのマウントやネットワークを通した共有をする必要をなくしている。その結果VirtioFSを使うことで、ネットワークを通したファイル転送の速度が大幅に向上する。
また今回の新版のmacOS版では、コンテナからのネットワーク・アクセスの速度が大幅に向上した。Dockerは、TCP(Transmission Control Protocol)の速度が1.5〜2倍に、公開ポートへのアクセス速度は最大で10倍に向上したとしている。
このほかにもDocker Desktop 4.23では、検索機能の強化など、いくつかの改善が加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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