はじめに
連載の第2回となる今回は、Python 3.10以降の新機能のうち、Python 3.11で導入された可変長ジェネリクス、Self型、改良されたTypedDict、文字列リテラル型、データクラス変換を紹介します。
対象読者
- Pythonの最新の機能を把握したい方
- Pythonの経験者で、Pythonに改めて入門したい方
- プログラミング言語の最新パラダイムに関心のある方
必要な環境
本記事のサンプルコードは、以下の環境で動作を確認しています。
macOS Ventura
- Python(3.11.4)
- Visual Studio Code 1.82(Python v2023.16.0、Pylance v2023.9.10)
- mypy(1.5.1)
サンプルの実行
掲載サンプルは、それぞれの.pyファイルに記述されています。動作確認は、Python 3.11をHomebrewでインストールしたmacOS上で、拡張機能「Python」と「Pylance」をインストールしたVSCode(Visual Studio Code)で行っています(実行はPythonデバッグコンソールに出力、型チェックを有効化)。一部、静的型チェックツールmypyをインストールして型チェックしています。