ビジネス向けのLinux製品を開発・販売するSUSEは、「Rancher Prime 2.0」の提供を11月7日(米国現地時間)に発表した。本バージョンでは、マルチクラウドKubernetesデプロイメントを安全に管理する機能が強化されている。
「Rancher Prime」は、企業のあらゆる環境でKubernetesを実行できるようにする管理プラットフォーム。今回発表されたバージョン2.0では「NeuVector」および「クラスタAPI(CAPI)」がRancher Primeに統合され、コンテナやKubernetesクラスタの運用管理を簡略化できる。
また、開発者向けアプリケーションライブラリ「Rancher Prime Application Collection」も技術プレビューとして提供される。生成AIを搭載した「Rancher Primeカスタマーアシスタント」もSlackチャンネルで利用可能で、インストールや設定などに関するトラブルを相談できる。加えて、水平軸(クラスタ数)および垂直軸(ポッド数、ノード数)のストレステストに基づくパフォーマンスベンチマークが提供されるほか、2年の長期サービスサポートにも対応する。8月に発表されたNeuVector on AWSに加え、年内にはNeuVectorがAzure Marketplaceで、RancherはAWS MarketplaceとAzure Marketplaceで利用可能になる予定。
今回の発表では、「Rancher 2.8」の一般公開と新機能についても伝えられた。Kubernetes 1.27のサポートが追加され、APIを新たに公開し、カスタマイズ性能が強化されている。また、Fleetを活用したGitOps機能では、ワークフローの改善を行っている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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