マルチパラダイムのプログラミング言語Rustの開発チームは、最新バージョンとなる「Rust 1.74.0」の安定版を、11月16日(現地時間)にリリースした。
Rust 1.74.0では、RFC3389の提案に合わせてCargo.tomlマニフェストが[lints]テーブルにおけるコンパイラなどのlint報告レベルを、forbid/deny/warn/allowから設定できるようになっている。同様の設定は、[workspace.lints]テーブルでも設定できる。
あわせて、Cargoにおける認証情報プロバイダと認証済みプライベートレジストリがサポートされており、認証情報プロバイダによってCargoによるレジストリの認証情報の取得方法の設定が可能になる。また、トークンを保存または生成するカスタムプロバイダを作成できる。
レジストリは、すべての操作に対する認証を求められるオプションが用意され、プライベートCargoレジストリがクレートのより安全なホスティングを提供可能になった。なお、プライベートレジストリの使用にあたっては、認証情報プロバイダを設定する必要がある。
さらに、コンパイラがasync fnや-> impl Traitといった、不透明な戻り値の型にSelfや関連する型を許容するようになっている。
ほかにも、いくつかのAPIが安定版になるなど、さまざまな機能追加・改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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