米Googleは、オープンソースのUI SDKであるFlutterの最新バージョンとなる「Flutter 3.16」を、11月16日(現地時間)にリリースした。
5月にリリースされたFlutter 3.10以降、マテリアルライブラリは最新のマテリアルデザイン仕様に準拠するよう変更されており、この変更には新しいコンポーネントとコンポーネントのテーマ、更新されたコンポーネントのビジュアルが含まれる。Flutter 3.16では、useMaterial3がデフォルトとなっている。また、iOSではルックアップ、検索、共有オプションが編集メニューに追加されたほか、Android 14で導入された非線形フォントスケーリングのサポート、SelectionAreaの更新など、さまざまな機能追加が行われた。
エンジンに関しては、Android向けのImpellerが安定版チャネルでプレビューフィードバックを受け付けており、同プレビューではVulkan対応デバイスでのImpellerの特性に関するフィードバックの収集が含まれるほか、Impellerにおけるテキストパフォーマンスの改善、パフォーマンスの向上などが実施されている。
ゲーム関連では、Casual Games Toolkitがメジャーアップデートされ、カードゲーム、エンドレスランナーゲームなどのジャンル固有のテンプレート、Play Games Services、アプリ内購入、広告、実績、クラッシュリティクスといったサービスの統合など、コンセプトからローンチに移行するのに役立つリソースのコレクションを提供するようになった。
そのほか、Flutter TimelineイベントがChrome DevToolsのパフォーマンスパネルで公開されるようになるとともに、Flutterビューにおけるマウススクロールの、Androidデバイスのスクロール速度との同期、Android 14における予測型「戻る」ジェスチャのサポート、iOSアプリの拡張機能のターゲット設定、DevTools拡張機能のサポートなど、非常に多くの機能追加・改善が行われている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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