米GitHubは、公式ブログの12月7日(現地時間)付の投稿において、最新のGitHub Actionsに追加された機能について紹介している。
GitHub Actionsでは現在、Apple M1チップを搭載したmacOSランナーが利用できる。M1 macOSランナーは、6コアCPU、8コアGPU、14GBのメモリ、14GBのストレージを搭載しており、既存の3コアIntelチップを搭載したmacOSランナーとの比較では最大80%、12コアIntelチップのmacOSランナーとの比較では最大43%、ビルド時間を短縮している。
GitHub Enterprise Cloudのユーザーは、リポジトリルールセットによってワークフローの設定や管理がより快適になったほか、ブランチターゲティング、バイパスルール、評価モードにおけるドライランニングルールといった、さまざまな機能が利用可能になった。
さらに、GitHub Actionsではデプロイメント保護のための機能として、外部システムがデプロイメントを承認または拒否できるようにするカスタムデプロイメント保護ルールや、リポジトリ内でのデプロイメントにおける全履歴の表示・追跡や、環境全体でのフィルタリングが容易になるデプロイメント用の新たなダッシュボードビュー、保護された環境において選択したタグ、またはタグパターンを簡単に指定できるタグパターンのデプロイメント制御、GitHub Actions環境全体での安全なデプロイを保証する自己レビュー防止制御が追加されている。
ほかにも、GitHub Enterprise Cloudのパブリックベータ版では、Azure Virtual Network(VNET)を使用したプライベートネットワークが導入されており、GitHub EnterpriseをAzure VNETに接続し、Azureアカウントで所有・管理することで、GitHubでホストされるランナーをデプロイできるようになった。ユーザーが所有するVNETに適用される、新規または既存のネットワークポリシーもランナーに適用されるので、ビルドインフラストラクチャのネットワークセキュリティを完全に制御することが可能となっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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