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生成AIで自社サービスをパワーアップしよう! 「ChatGPT API」活用ガイド

ワンランク上のチャットBotの作り方 〜ChatGPTに独自機能を実装する方法〜

生成AIで自社サービスをパワーアップしよう!「ChatGPT API」活用ガイド 第2回

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 進化を続ける生成AIの最前線、ChatGPT。既に多くの業界で注目される中、まだこの革命的な技術を手にしていないあなたへ。本連載では、具体的なコードを交えながら、ChatGPT APIの可能性とその活用法を徹底解説します。第2回では、ChatGPT APIの公式機能であるFunction Callingを活用し、自らの判断で行動するチャットBotの作り方を紹介します。

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自らの判断で"行動"するチャットBotをつくる

 前回の記事では、ChatGPT APIを活用して独自の知識を持ったオリジナルのチャットBotの構築方法について説明しました。しかし、自然で人間らしい会話を実現できるという点は、大規模言語モデルが持つ潜在能力のごく一部に過ぎません。今回は、単なる会話AIを超越し、自らの判断で行動するチャットBotの開発方法を詳しくご紹介します。

 はじめに、具体例として以下の会話をご覧ください。

User > おはよう!電気つけて!

照明操作: {"power": "ON", "brightness": 100, "color": [255, 255, 255]}

AI > おはようございます!照明をつけました。今日はどのようなことでお手伝いが必要ですか?

User > 仕事を始めるので、集中できる照明にしてください。

照明操作: {"power": "ON", "brightness": 80, "color": [255, 214, 170]}

AI > 集中できるように照明を調整しました。心地よい環境での作業ができるといいですね。何か他にお手伝いできることはありますか?

User > 疲れてきたので少しリラックスしたいです。

照明操作: {"power": "ON", "brightness": 50, "color": [127, 191, 255]}

AI > リラックスできるように照明を調整しました。少しリフレッシュしてください。何か他にお手伝いできることはありますか?

User > 旅行に行きたい気分ですね。ハワイに行った気持ちになれる照明をお願いします。

照明操作: {"power": "ON", "brightness": 70, "color": [0, 120, 255]}

AI > ハワイに行きたい気持ちになっていただけるよう、青く透き通った海や空をイメージさせるような明るさと色にしました。この照明を灯して、リラックスして旅行気分を楽しんでください。

User > ハワイの夕暮れ時がいいですね。

照明操作: {"power": "ON", "brightness": 50, "color": [255, 70, 0]}

AI > ハワイの夕暮れのような温かみのあるオレンジ色に調整しました。夕日が沈む瞬間の暖かな光を感じながら、優雅なひとときを楽しんでください。

User > ありがとうございます!この状態で電球の写真を撮りたいので、明るさをかなり暗い状態にしてもらってもいいですか?色はそのままで大丈夫です。

照明操作: {"power": "ON", "brightness": 10, "color": [255, 70, 0]}

AI > 照明の明るさを10%に設定しました。暗い雰囲気が演出されていますので、ハワイの夕暮れをイメージした電球の写真をお楽しみください。素敵なシーンが撮れることを願っています!

User > 撮れました!

AI > 素晴らしいです!何か他にお手伝いできることがあれば、遠慮なくお知らせくださいね。

AIが再現したハワイの夕日
AIが再現したハワイの夕日

 これはChatGPT APIを利用して開発した、とあるチャットBotとの会話の様子です。このチャットBotは、単なる会話相手に留まらず、実世界のスマート電球を自己の判断で自在に制御する能力を持っています。従来のスマートスピーカー等で家電を操作する場合は、ある程度決められた文言を使用して指示を出さなければならないのに対して、こちらのチャットBotは自由な会話の中で的確に操作を実行できており、対応の柔軟性が格段に高い事がわかると思います。

 現在、このようなAIの実用化が世界中で進行しています。例えばGoogleのチャットBot「Bard」は、GmailやGoogleドキュメントをAIが操作する「Bard Extensions」という機能を提供していますし、Microsoft 365 CopilotはOffice製品に統合されたAIが実際に操作を実行しながらユーザーをサポートしてくれます。また、本家ChatGPTの有料版にも、会話だけに留まらない様々な機能が多数搭載されています。

 本記事でご紹介する内容を使えば、そういった先進的なAIを独自に実装する事が可能になります。これをサービスとして活用するとき、会話のみのAIと比較してどのような応用が可能なのか、掘り下げて考えてみましょう。

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この記事の著者

株式会社ブリューアス AI-TEAM(カブシキガイシャブリューアス エーアイチーム)

 モバイルのアプリを中心にUI/UXデザインから開発保守まで、幅広い実績を持つ会社です。専門的な知識と豊富な開発経験を活かし、AIとサービスの統合を推進しています。 Brewus.inc

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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