米Dockerは、クラウドコンピューティングとキャッシュの活用によって、ビルド時間の短縮を可能にする「Docker Build Cloud」の提供を1月23日(現地時間)に開始した。
Docker Build Cloudでは、ビルドをクラウド上で行うことによって、開発者のローカルマシンよりも高速なコンピューティングリソースを利用できるため、ビルド時間の短縮につながる。また、新しいマシンを使用している開発者と、古いマシンを使用している開発者との間での、一貫性が向上する。
チームメンバーの1人がビルドを開始すると、キャッシュされた結果に他のメンバーが即座にアクセス可能になるため、不必要なビルドが行われず各ビルドが個別に完了するのを待つ必要がなくなり、開発サイクルの短縮につながる。
Docker Build Cloudを使用することで、開発者はビルドが完了するまでの間に並列タスクのコーディングに戻れるようになるとともに、ビルドの結果をより迅速に取得して自身の作業に取り込めるので、時間の節約と生産性の向上が実現し、従来の方法では平均15〜20分かかったビルドが、2分未満に短縮されるという。
Docker Build Cloudは、マルチアーキテクチャのビルドをネイティブサポートしており、複数のネイティブビルダをセットアップして維持する必要がなくなる。マルチアーキテクチャビルドのサポートは、エミュレーションに関する問題の解消にもつながるため、ビルド効率がさらに向上する。
ほかにも、より高速かつ効率的なDockerイメージのビルドが可能になる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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