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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

痒いところに手が届く!インフラ構築・運用に役立つAWSの最新アップデート【re:Invent 2023 Recap】

第19回 Console-to-Code、Fault Injection Service、Security Hub

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疑似AZ障害を簡単にテスト「Fault Injection Service」

 システムの可用性を高めるために、Multi-AZ(アベイラビリティゾーン)構成を組むことは一般的になっているかと思います。ですが、Multi-AZ構成となっていたとしても、実際にAZの障害が発生した際に、本当に業務影響がない構成となっているかを確認できていないというシステムも結構あるのではないでしょうか? AZ障害が起きた際にどのようなことが起きるのかがわからないので、テストしにくいという方も多いかと思います。そうした方に朗報なのが、このFault Injection Serviceでの新たな障害シナリオをリリースというアップデートです。新たに2つの障害シナリオが追加されており、そのうちの1つがAZで停電が起きた場合をシミュレーションできるというものです。万が一AZで停電が発生した場合に、起こりうる障害が詰め込まれたシナリオをAWSが用意してくれているので、これをもとにAZ障害時のシステムへの業務影響を確認できます。

Fault Injection Serviceでの新たな障害シナリオ(AZで停電が発生した場合)
Fault Injection Serviceでの新たな障害シナリオ(AZで停電が発生した場合)
AZで停電が発生した場合に起こりうる障害
AZで停電が発生した場合に起こりうる障害

 実際にこの機能を使ってAZ障害をシミュレーションせずとも、用意されているシナリオの中身を見て、考慮できていない事象がないかを確認ができるという意味でもうれしいアップデートであったと感じています。

 ちなみにカオスエンジニアリングが可能なサービスであったFault Injection Simulatorは、re:Invent 2023中にFault Injection Serviceに名称変更をしています。

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セキュリティチェックのルールを自システム向けに変更「Security Hubコントロールのカスタマイズ」

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この記事の著者

奥村 康晃(株式会社NTTデータ)(オクムラ ヤスアキ)

 NTTデータ入社以来、クラウドサービスのAPIを連携させることで効率的な管理を可能とするクラウド管理プラットフォームの開発に従事。現在では、クラウド導入の技術コンサルや組織での技術戦略立案にも携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/19019 2024/02/16 11:00

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